リモートワークをしている場所ランキング!男女500人アンケート調査

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リモートワークが浸透してきていますが、「家の中には、仕事するのに適した場所がない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

家族の生活音で気が散ったり、オンライン会議用のきれいな背景を求めて家中を移動したり…

「リモートワークや在宅勤務には、不都合も多い」と感じている人もいるかもしれません。

そこで今回は、リモートワーク経験者の男女500人にアンケート調査を行い、「自宅のどこでリモートワークをしているか」や「理想のワークスペース」について聞きました。

アンケート結果に対して、株式会社キャリアマム代表取締役の堤 香苗氏から監修者としてアドバイスいただきました。

堤 香苗(つつみ かなえ)氏

株式会社キャリアマム代表取締役
堤 香苗氏
神戸女学院高等学部、早稲田大学第一文学部・演劇専攻卒業。

大学在学中よりフリーアナウンサーとしてTV・ラジオのDJ、パーソナリティとして活躍。

結婚や出産に関わらず、仕事と家庭のどちらも大切に自分らしく働きたい女性たちの活躍の場を提供することを志し、株式会社キャリア・マムを設立。

内閣府男女共同参画局「女性のチャレンジ支援賞」の受賞など、女性の再就労支援実績による受賞・認定歴多数。
「女性のキャリアと社会をつなぐ」を経営理念とし、ライフイベントを機に離職した女性たちの再就業や起業といった新しい働き方を推進しています。

内閣府 規制改革推進会議 行政手続部会 専門委員、中小企業庁 中小企業政策審議会 委員、経産省 2020未来開拓部会 スマートワークに関するワークショップ 構成員など官公庁の委員実績も多数。

また、一般社団法人日本テレワーク協会理事、一般社団法人日本リモートワーク就労環境創造支援機構 会長としても活動しています。

ダイバーシティ、女性のキャリア支援、テレワーク推進等のテーマで講演、執筆の幅広く活動中。保育士資格あり。

【調査概要】

  • 調査対象:リモートワークの経験がある全国の男女
  • 調査日:2021年2月13日~14日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:500人(女性301人/男性199人)

属性

リモートワークをしている場所1位はリビング

自宅のどこで仕事をしている?

リモートワーク経験者の男女500人に「自宅のどこでリモートワークをしているか」聞いたところ、回答者の半数以上にあたる264人が「リビング」と答えました。

2位は「寝室・自室」で、ワンルームで生活・仕事をしている人も含みます。

仕事専用の「仕事部屋・書斎」を使っている人も一定数いましたが、リビングや寝室に比べると、かなり少ない結果に。

ほとんどの人が「普段生活している空間」を、ワークスペースとして使っていることがわかります。

また、「子ども部屋など、自分以外の部屋を使っている」という人もいました。

子どもが学校にいる時間帯に、子ども部屋をワークスペースとして使っているのだろうと推測できます。

堤 香苗氏
堤 香苗氏
■株式会社キャリアマム代表取締役 堤 香苗氏からのアドバイス
2020年の緊急事態宣言の発令に伴い、急速に新しい生活様式が普及しましたが、急な在宅勤務に戸惑う方の声も少なからず報道されていました。

普段生活している「リビング」でお仕事をする方が過半数を超えて1位という結果も、納得感がありますね。通勤していた方にとって、家は休むところ、くつろぐスペースから、仕事をするところという新機能が追加したのかもしれません。

また、子どもがいない時間帯に子どもの部屋を使うなど、時間帯の差を使って上手にお仕事をしている様子が目に浮かぶようでした。

リモートワークをきっかけにワークスペースを作った人は24.6%

ワークスペースを作った?

リモートワークをきっかけに自宅にワークスペースを作ったか質問したところ、「作った」は24.6%と少数派でした。

「以前からワークスペースがあった(15.4%)」と合わせても、きちんとしたワークスペースで仕事をしている人は4割にとどまっていることがわかりました。

堤 香苗氏
堤 香苗氏
■株式会社キャリアマム代表取締役 堤 香苗氏からのアドバイス

実際に仕事をする空間を新たに作った方は少数派でしたね。リモートワークは一時的な対応とみて、様子を見ている方も多いのかもしれませんが、おそらく、大きな理由としては間取りの余裕ではないでしょうか。

郊外や地方であれば余裕はあるかもしれませんが、都心であれば間取りの余裕がなく、家族の都合等もあり、難しいかもしれませんね。

郊外や地方への移住なども今後さらに増えていくかもしれませんね。

現在のワークスペースに満足している人は46.0%

「あなたは現在のワークスペースに満足していますか?」と聞いたところ、以下のような結果になりました。

ワークスペースの満足度

「満足」が12.2%、「やや満足」が33.8%で、合わせて46.0%の人が「現在のワークスペースに満足している」という結果に。

「不満」「やや不満」を合わせた44.8%をわずかに上回りました。

また、仕事をしている場所別(上位3位)で満足度を比較すると、結果は以下のようになりました。

仕事をしている場所別の満足度

「仕事部屋・書斎」を使っている51人のうち44人が「満足」「やや満足」と答え、満足度は86.3%。

寝室・自室やリビングで仕事している人たちと比べると、「仕事部屋・書斎」の満足度がいかに高いかがわかります。

堤 香苗氏
堤 香苗氏
■株式会社キャリアマム代表取締役 堤 香苗氏からのアドバイス

仕事部屋や書斎に満足している人が非常に多いのに対して、リビングや寝室でお仕事をしている方の中には満足している方が少ないですね。

仕事用にしつらえた空間と、生活をする空間はやはり用途が違うことが分かりますね。仕事部屋を自宅内に確保することで仕事の満足度や効率が上がるとおもいます。

理想のワークスペースランキング

最後に、理想とするワークスペースを聞いてみました。

理想のワークスペース

「仕事専用のスペースであること」が1位となりました。

「仕事部屋・書斎」の満足度が高かったこともあり、「やはり」という結果です。

2位は「静か/適度な雑音がある」、3位は「快適な椅子と机がある」、4位は「一人になれる」となっています。

では、詳しい回答をご紹介します。

1位 仕事専用のスペース

  • ベッドなどのくつろぐグッズが置いていない、リモートワークだけのためのスペース(20代女性)
  • 必要なものをそのままの形で置いておける場所。今は、食事をする度に片付けないといけなくて、急に仕事の確認をしたくてもできない(30代女性)
  • 1人暮らしの狭い住まいでも、仕事とプライベートのスペースがちゃんと分けられることが理想(50代女性)

仕事専用で、仕事に関係のない「生活感のあるもの」「気が散るもの」が目に入らないスペースを理想として挙げる人が多くなりました。

「近くにテレビや漫画があると、つい見たくなってしまう」など、在宅ならではの誘惑を断ち切りたいという思いがあるようです。

また、仕事専用のスペースであれば、「家族が帰ってくるたび」「食事のたび」にいちいちパソコンや書類を片付ける手間がありません。

2位 静か/適度な雑音がある

  • オンライン会議なども行いやすいように、外の音をあまり拾わないようなスペースが理想(20代女性)
  • 自然の音のみが聞こえる空間(30代女性)
  • 静かで集中出来て、電話で取引先と話すのも邪魔されない環境が理想です(50代男性)

音についての意見も多く寄せられ、集中するために「静か」あるいは「適度な雑音がある」環境を求める人が多いとわかりました。

作業中だけではなく、「オンライン会議や電話のときに、周りの声が気にならない環境が欲しい」という回答もありました。

3位 快適な椅子と机がある

  • 今座椅子だけど、できたらデスクとチェアが欲しい(20代女性)
  • 椅子の座り心地が悪いので、長時間座って疲れない椅子があると良い(40代女性)

ソファやダイニングチェア、座椅子などで長時間仕事をすると、腰や背中が痛くなってしまうことも。

机に関しても、家にもともとあるテーブルなどをデスク代わりにすると、広さが足りないこともしばしばです。

「パソコンを使うのに適した椅子と机が欲しい」「オフィスと同レベルのものが欲しい」という希望が多数でした。

4位 一人になれる

  • こどもに邪魔されないスペース(20代女性)
  • 一人で仕事に集中できる空間(30代女性)
  • 話し声等が家族に聞かれない個室が欲しい。特にTV会議の時、家族の動きが気になって仕方がない(50代男性)

仕事中に家族から声をかけられると、集中力が切れてしまいますよね。

いったん集中が途切れると、なかなかもとに戻れないことも多いため、「一人になって、集中できる環境が欲しい」「個室が欲しい」という意見が多数寄せられました。

一方で、仕事の邪魔はされたくないけれど「家族の存在は感じていたい」という意見もありました。

5位 適度な広さと収納がある

  • 広くて落ち着く場所(20代女性)
  • パソコンデスクと椅子が置けるだけの押し入れ程度のサイズの個室が理想です(30代女性)
  • 色々な書類などがおける棚がそばにあることが望ましい(40代女性)

求める広さは人それぞれ。

「押し入れサイズ」「2~3帖程度」の必要なものにすぐ手が届く広さを理想とする人もいれば、「6帖くらい」「広いスペース」が希望の人もいました。

また、「書類や道具を収納できる棚が欲しい」という回答も多く寄せられました。

たしかに、紙資料を使って仕事をしている場合は、専用の収納スペースがないと保管場所に困りますよね。

6位 必要機器・グッズが揃っている

  • ノート型パソコンと追加でディスプレイがあるプライベートな空間が欲しい(30代男性)
  • 仕事で使う道具がいつでも手の届く範囲にある環境(40代男性)
  • PC、プリンター、ホワイトボード等が整備(60代男性)

ディスプレイなど「必要機器・グッズが揃っている」が6位になりました。

パソコンやスマホの充電が必要なため、コンセントについて言及した人も多数。

コーヒーブレイクのたびに移動するのが面倒なのか、「ワークスペースに冷蔵庫などが揃っているといい」という人もいました。

7位 適度に明るい

  • 薄暗くならないよう白色蛍光灯、ゆっくりとくつろぎながら作業したい時はオレンジの光にと好きに変えられるようなライトも必要(20代男性)
  • オンライン会議をするので、日当たりの良い場所(40代女性)

理想のワークスペースの条件として「日当たり・採光」や「適度な明るさ」を挙げた人もいました。

オンライン会議での画面うつりを気にして「明るさ」と回答した人もいましたが、実は「明るさの質」にこだわるのは、生産性を高めるためにも重要。

「自然光や太陽光に近い昼白色の照明には、集中力を高める効果がある」という研究成果があるそうです。

8位 通信環境が整っている

  • ネットの接続がきちんとされており、途中で途切れたりすることがない(20代男性)
  • 高速でネットが繋がってくれれば、どこでも大丈夫(40代男性)

不安・不満なくインターネットを利用できる「通信環境」が8位になりました。

快適なネット環境なしではリモートワークが成り立たないため、ネット環境の整備はリモートワークの最低条件と言えます。

9位 快適な温度・湿度

  • 空調や加湿器などもしっかりあって快適な環境で仕事がしたいです(20代女性)
  • 空調(エアコン・加湿器など)環境が整っていれば理想のワークスペースとなり、ON/OFFの切り替えもしやすくなる(30代女性)

暑すぎたり寒すぎたりすると、集中できないことも。

「仕事場の最適温度は25度前後、湿度は50%ほどがよい」と言われているので、自宅でも冷暖房や加湿器で管理をしたいですね。

また、部屋の中に二酸化酸素が多くなると眠気を感じてしまうので、定期的に換気することも大切です。

10位 背景がきれい

  • 部屋に物が多いため、背景が白の玄関前で仕事をしている。無地の壁紙で植物など置いてある清潔感がある部屋がいい(30代女性)
  • 背景に家庭的なものが映り込まない場所(50代女性)

生活感があったり、他人に家の中をあまり見られたくなかったりという理由で、「オンライン会議で家の様子が映るのに抵抗がある」という人は多いですよね。

そのため、理想のワークスペースに「すっきりした背景」を求める人も多くなりました。

観葉植物などが置いてあると、画面に映りこんだときもオシャレですし、癒しにもなりそうです。

堤 香苗氏
堤 香苗氏
■株式会社キャリアマム代表取締役 堤 香苗氏からのアドバイス

1位が「仕事専用のスペース」ということでしたね。

生活空間でお仕事をしていると、集中できない方は、仕事専用のスペースを作ったほうが効率的でしょう。

また、仕事用の資料と子どもの保育園や学校からのお便りが混ざらないようにすることも大切です。ちなみに当社ではこれを「混ぜるな、危険」と呼んでいます。

また、3位の「快適な椅子と机がある」という声も非常に納得感があります。

当社で「テレワーカーの声から選ぶ テレワークアイテム賞」という アンケートを取りましたところ、ダイニングテーブルをいかに仕事用に使うかを工夫するためのアイテムがノミネートされました。

https://corp.c-mam.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/03/20210330_teleworkitem.pdf

今後も生活空間と仕事空間を共存させるようなアイテムの需要が増え、「リモートワーク」に関するアイテムの市場はさらに拡大していくと考えています。

まとめ

リモートワークを経験した男女500人にアンケートを行ったところ、「リビング」「寝室・自室」などの生活スペースで仕事をしている人が多いとわかりました。

また、現在のワークスペースへの満足度を調査したところ、「仕事専用のスペース」で仕事をしている人は、「ワークスペースが生活スペースと兼用」の人よりもかなり満足度が高いという結果に。

理想のワークスペースの条件でも「仕事専用のスペースであること」が1位になり、自宅内であっても、オンオフの区別をつけて働きたい人が多いことがうかがえます。

「自宅で仕事しているけど、家族が気になってイマイチ集中できない」という人は、仕事専用の個室や、パーテーションで仕切られた半個室風の仕事専用スペースを作るなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

堤 香苗氏
堤 香苗氏
■株式会社キャリアマム代表取締役 堤 香苗氏からの総括アドバイス

新しい生活様式にこれまでの間取りで対応することは大なり小なり大変なこともあることが今回の調査でよくわかりました。

猶予もなにもなく、急に在宅勤務が始まった方も多くいらっしゃることでしょう。在宅勤務をしながら、あらためて、オフィス空間やオフィス家具の快適さに気づく瞬間があったかもしれませんね。

日本中、世界中が直面している新型ウィルスの対応による新しい生活様式ですが、うまくプライベートと切り替えて集中してお仕事ができる空間に整うといいですね!

皆さまのこれからのリモートワークのために、何かあればキャリア・マムのサイトものぞいてみてくださいね!(http://www.c-mam.co.jp/

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