WEBライティングは、「パソコンひとつあれば、自宅でできる」「隙間時間でも稼げる」と人気の仕事です。
「WEBライティングの仕事を始めてみたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
一方で、「どのくらい稼げるの?」「スキルは身につく?」「やりがいは?」と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、WEBライティングの仕事経験者461人を対象に「WEBライティングをしていてよかったこと」や「収入」についてのアンケートを行いました。
WEBライターに興味がある方、必見です。
- 調査対象:全国のWEBライティング経験者
- 調査日:2021年1月13~21日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:461人(女性277人/男性184人)
目次
WEBライティングの仕事を始めたきっかけは「収入を増やしたい」
まず、WEBライティングの仕事経験者461人に、「あなたがWEBライティングを始めたきっかけは何ですか?」と質問しました。
回答数の上位5つをランキング形式でご紹介します。
「収入を増やしたい(155人)」が断トツの1位となりました。
以下、「趣味や経験を生かしたかった(77人)」「在宅ワークを探していた(61人)」と続きます。
なお、収入を増やしたいと思った理由として、「失業や収入減」を挙げた人が23人いました。
また、4位の「空き時間を活用したい」の中には、「外出自粛で在宅時間が増えたから、WEBライターを始めた」との声も。
社会情勢に伴うライフスタイルの変化をきっかけに、WEBライティングを始めた人も多いとがわかりました。
「収入を増やしたい」が群を抜いて1位ということから、働き方改革の推進による残業の上限規制や、社会情勢の変化などの環境要因で、収入の減少を免れなかった方が少なからずいると考えられます。
同時に、副業(複業)へのハードルが低くなったことや、家にいる時間が多くなりがちな状況から、時間を有効活用すべく新たに何かを始めようという方も多いのではないでしょうか。
特にWEBライティングは、クラウドソーシングなどでも初心者が対応しやすい仕事とされていますので、新たな収入源として始める方が多い印象です。
WEBライティングの仕事をしてよかったことランキング
「WEBライティングの仕事をしていてよかったと思うことは何ですか?」という質問への回答を、ランキング形式で7位までご紹介します。
1位になったのは、「スキルアップできる(189人)」で、2位の「収入が増える(72人)」に2倍以上の差をつけました。
「収入を増やしたい」という理由でライターを始めた人も、仕事をするうちに、収入以外のメリットややりがいに気づいたようです。
3位「時間の融通がきく(59人)」、4位「在宅で働ける(42人)」、7位「気楽に仕事ができる(11人)」など、「働きやすさ」についての回答も多くランクインしました。
ランクインした内容について、より詳しく紹介します。
1位 スキルアップできる
- SEOについて学ぶことができ、自分自身のブログ運営や、本業でのマーケティング業務にも活かせる(20代女性、副業ライター)
- 記事執筆のため、調べたり勉強したりすることも多いので、知識が蓄積されていく(30代男性、副業ライター)
- タイピングが速くなった(40代男性、副業ライター)
断トツの1位になった「スキルアップできる」。
WEBライティングを行ううえで、「記事テーマについての知識」はもちろん、「どうやったら記事がネット検索で上位表示されるか」「読者が理解しやすい文章とは?」などの勉強も欠かせません。
執筆のために行う情報収集や勉強を通じて「知識や技術が身についた」と感じる人が多くなりました。
2位 収入が増える
- 少しだが、貯金ができるようになった(20代女性、副業ライター)
- 慣れてくると収入も増えましたし、パソコン一台でネット環境さえあればどこでも稼げるようになりました(30代男性、本業ライター)
「WEBライティングの仕事を始めるきっかけ」では1位の「収入」が、「よかったことランキング」では2位となりました。
多くの人が、WEBライティングの仕事をすることで収入を増やし、満足しているようです。
WEBライターの収入額はのちほど紹介しますが、多い人だと月収20万円以上を得ている人もいます。
3位 時間の融通がきく
- 自分で仕事時間を決めることができるため、親の手術の立ち会いやお見舞いに行きやすくて助かりました(20代女性、本業ライター)
- 空き時間を有効に使える(40代男性、副業ライター)
- 家庭の中の仕事をしながら隙間時間に仕事ができる(50代女性、副業ライター)
フリーのWEBライターなら、納期にさえ間に合えば、稼働時間は自分で決められます。
継続して受注している案件がない場合などは、「今月は家庭の事情で忙しいから、まるまるお休み」ということも可能。
「家庭と両立したい」「空き時間を有効活用したい」「副業として夜に働きたい」という人にピッタリの働き方ができますね。
4位 在宅で働ける
- 自宅でできるので、時間を作りやすい(40代女性、副業ライター)
- 通勤時間が0分になったこと(50代男性、本業ライター)
「在宅で働ける」が42人で4位にランクインしました。
WEBライティングの仕事は、パソコンとネット環境さえあれば場所にとらわれず働けるため、育児・介護や持病などの事情を抱える人でも取り組みやすい仕事です。
在宅ワークなら、通勤に使っていた時間を執筆時間に回せるというメリットもあります。
5位 評価や反応を得られる
- 見てもらえる嬉しさ(10代男性、副業ライター)
- 自分の書いた記事に「良い」が沢山ついていると嬉しくなります(30代女性、副業ライター)
- 編集の方に実力を認めてもらえ、すぐに記事単価が上がって成果を出せたとき(40代女性、副業ライター)
5位になったのは「評価や反応を得られる(39人)」です。
クライアントや読者から良い反応があったときや、自分の記事が売上に結びついたときに喜びを感じるという意見が多数寄せられました。
「反応があると、単純に嬉しい」のはもちろん、記事が評価されれば報酬がアップしたり、より単価が高い仕事につながったりする可能性もあります。
6位 好きなことを生かせる
- 経験してきたことや興味のあるものを、そのまま役立てることができた(30代男性、副業ライター)
- 文章を書くことやお出かけが好きなので、趣味を兼ねて収入を得られる(40代女性、副業ライター)
- 書くことが好きなので、文章を打ち込んでいるとすっきりします(50代女性、副業ライター)
「好きなことを生かせる」が6位となりました。
趣味や特技、これまでの経験などを生かして仕事ができることに、やりがいやメリットを感じている人が多いようです。
また、専門的な知識や資格を持っているライターだと、報酬も高くなる傾向があります。
7位 気楽に仕事ができる
- 人に合わずに仕事ができる(20代男性、副業ライター)
- インターネット環境があれば実質的に費用ゼロではじめられる(30代男性、副業ライター)
- 気軽に始められ、気軽に辞められる(40代女性、副業ライター)
WEBライティングの仕事を始めるにあたっては、ほとんど初期費用が必要なく、ネット環境とパソコンとやる気さえあれば、気軽に始められます。
また、クライアントとの確認・打ち合わせなどはチャットやメールで行うことが多いので、仕事する上で人と会う必要はほぼありません。
受注した仕事をやり遂げる責任感は必要ですが、費用面でも精神面でも、比較的気楽に始められるお仕事だといえます。
8位以下の回答を紹介
- 自分で思ったこと、感じたことを文字にすることの楽しさを知りました(10代女性、副業ライター)
- 一つの記事を仕上げた時の達成感(20代男性、副業ライター)
- 同じ分野に詳しい人と知り合えて情報を共有できたこと(40代男性、副業ライター)
- 専業として自宅で働けるようになった(40代女性、本業ライター)
時間を問わず好きなタイミングで働けて、スキルアップができ、収入も増えるというのはとても魅力的ですし、興味をもつ方が多いのも納得です。
また、「在宅で働ける」「好きなことを生かせる」「気楽に仕事ができる」などは、働き方が多様になったからこその回答だと思います。
『多様化した働き方とWEBライティングとの相性が良い』ということも言えるのではないでしょうか。
WEBライティングの仕事の平均月収は副業6,838円、本業10,516円
WEBライターの収入を「副業ライター(他にメインの収入源がある)」「本業ライター(WEBライティングが主な収入源)」別に聞いたところ、以下のような結果になりました。
副業ライター全体の平均月収額は11,301円で、月収が最も多かった人では15万円でした。
副業で15万円も稼げるのは、かなり羨ましいですね。
ただ、87.3%の人(338人)が月収2万円以下だと回答していて、高額の報酬を得ている人は少数。
そこで、ボリュームゾーン(月収2万円以下)の月収平均を計算してみると、6,838円という結果になりました。
副業で1万円以上稼ぐのは、なかなか難しいようです。
一方、本業ライターの平均月収額は36,392円で、最も額が大きい人では月収50万円に達していました。
月収50万円だと、そこらの若手・中堅サラリーマンよりも稼いでいますね。
ただ、本業ライターでも高額の報酬を得ている人は少数で、その少数の人たちが平均額を引き上げている状態。
そのため、本業ライターについても、全体の86.5%にあたるボリュームゾーン(月収5万円以下、64人)の平均月収額を計算してみると、結果は10,516円となりました。
副業ライターより額は多いものの、1万円を少し超える程度にとどまっています。
「まだ本業ライターを始めたばかりであまり実績がない人」や「育児・家事の合間にライティングをしていて稼働時間が少ない人」も多いことが理由だと考えられます。
WEBライティングの仕事は副業にする人が83.9%
今回のアンケートでは、副業としてWEBライティングを行っている人の割合が83.9%(387人)となりました。
「隙間時間でもできる」というコメントも多かったように、WEBライティングは副業として取り組みやすい仕事だといえます。
一方の「本業ライター(WEBライティングが主な収入源)」は、16.1%(74人)。
しかし、本業ライターでも「収入が10万円を超えている人」は74人中8人にとどまり、「事業」や「生業」「生活手段」と呼べるほどのレベルに達している本業ライターは少ないことがわかります。
全体的に報酬額は少ない印象です。
気軽に始められるので初心者も多く、その分1回の仕事あたりの報酬も低くなっていると考えられます。
一方で、副業で15万円稼ぐ方がいることからもわかる通り、経験やクライアントからの信頼が増せば、しっかり報酬が得られる仕事でもあります。
WEBライティングの仕事の対価を単純に報酬とするのか、スキルアップのためなのかなど、目的に応じて継続していけることが大事だと思います。
まとめ
「WEBライティングの仕事をしていてよかったこと」ランキングの1位は、「スキルアップできる」でした。
WEBライターとして働くことで本業に生かせるスキルや知識を身につけた人や、副業ライターから本業ライターに転身した人もいました。
また、仕事を通じて「交流関係が広がる楽しさ」「評価される喜び」を感じているライターも多数。
得られる収入額はスキルや稼働時間によってかなり差があるものの、収入とともに、達成感ややりがいを得ているWEBライターが多いことがわかりました。
WEBライティングが関連するコンテンツ制作市場は、ここ数年で市場規模が益々大きくなっています。
そのため、WEBライティングの仕事は今後も増加傾向になると予想されます。
同時に、「働き方の多様化」や「副業の一般化」のなかで、チャレンジしやすいWEBライティングを新たに始める方も増えていくでしょう。
本業・副業に関わらず、「仕事を通じて新たな収入源を確保する」「社会的な関わりを持つ」「知的欲求を満たす」など、自分の好きなスタイルでできるのがWEBライティングが人気の理由だと考えられます。
株式会社エムフロ
クラウディア事業部長 渡邉潤
大手IT企業入社後、インターネット通販に興味を持ち起業。
商品数の増加とともに、リソース不足の壁に悩み、在宅スタッフやクラウドソーシングを活用。
クライアントとしての自身の経験を活かし、クラウディアに参画。
クライアントならではの視点でサービス改善に貢献し、クラウドソーシング「クラウディア」事業部長に就任。
クラウドソーシング「クラウディア」
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クイッカ×クラウディア記事作成代行サービス
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