嫌だな…行きたくないな…と思いながら、毎朝会社に向かっている人も多いことでしょう。
上司に会いたくない、仕事がつらい、働かずに暮らしたい、など仕事に行きたく理由は人それぞれです。
そこで今回は、「仕事に行きたくない理由」や「行きたくないときの対処法」について、働く男女500人にアンケート調査を実施し、その結果をランキング形式でまとめました。
- 調査対象:全国の働く男女
- 調査期間:2020年12月3日~12月4日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性329人/男性166人/未回答5人)
目次
仕事に行きたくないと思うことがある人は9割
10代~60代の働く男女500人にアンケート調査を行った結果、「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答した人は91.2%(500人中456人)。
実に全体の9割以上にのぼることがわかりました。
仕事に行きたくない理由ランキング
では、どんなときに仕事に行きたくないと思うのでしょうか。「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答した456人に聞いた結果は以下の通りです。
1位 人間関係に悩みがある
- パワハラの上司がいて、一日中怒られるから(30代 男性)
- 口うるさい上司がいるから。毎日会いたくないし挨拶もしたくない(20代 女性)
- 先輩が理不尽な性格で、自分や同僚、上司に対しても態度が悪く、嫌悪感があるため(20代 男性)
仕事に行きたくない理由ダントツの1位は「人間関係に悩みがある」でした。
どんなにやりがいのある仕事だとしても、職場にたった一人苦手な人がいるだけで仕事は憂鬱になるもの。
職場の人間関係は、それほどまでに大きな影響を及ぼします。
苦手な相手が直属の上司だったり、毎日顔を合わせる同僚だったりすると、会社に行くことすら苦痛になり、退職を考えるキッカケにさえなってしまうようです。
2位 やりたくない仕事がある
- 嫌なクライアントに連絡を取らないといけない日に行きたくないと思う(40代 男性)
- めんどうで後回しにしてきた仕事の期限が迫ってきたとき(50代 男性)
- 大きなプレゼンが控えているときや、苦手なお客様との商談がある日は、プレッシャーを感じて行きたくなくなる(30代 女性)
仕事に行きたくない理由2位は、「やりたくない仕事がある」でした。
ミスに対する謝罪、苦手な業務、プレッシャーの大きいプレゼンなど、やりたくない仕事が待ち受けているときに、休みたくなる人が多数。
長く続く人間関係の問題とは違い、「これを乗り越えればラクになる」という一時的な不安や悩みではありますが、「怒られるだろうな」「嫌だな…」「失敗するかも」といったネガティブな考えが浮かんできて、気が重くなってしまうようです。
同率2位 起きるのがつらい
- 朝起きるのが苦手で布団から出たくないため(40代 女性)
- 前の日に夜更かしして、朝とても眠いとき(50代 男性)
- 暑くなったり寒くなったりすると、もう少し寝ていたいという気分に襲われる(50代 男性)
仕事に行きたくない理由、同率2位は「起きるのがつらい」でした。
「もっと寝ていたい」「布団から出たくない」そう思ったことがない人のほうが珍しいでしょう。
むしろ、仕事に行きたくない理由として、起きるのがツライことぐらいしか思いつかない人は、幸せなのかもしれません。
3位 仕事が忙しい
- 仕事量が多く、絶対に残業しなければいけないとわかっているとき(20代 女性)
- 繁忙期で業務が立て込んでいるとき(60代 女性)
- 終わりの見えない作業があったり、納期に間に合うか不安な業務がたまっているとき(30代 女性)
仕事に行きたくない理由3位は、「仕事が忙しい」でした。
仕事の繁忙期や、仕事が溜まっているときなど、忙しいことがわかっていると行きたくない気持ちになる人が多いです。
「一日中バタバタするんだろうな」「今日は帰りが遅くなるんだろうな」と思うと、気が重くなってしまうようです。
4位 めんどう/やる気がおきない
- 朝、起きて面倒くさいと感じてしまう。とくに天気がいい日は、このまま遊びに行きたいなと思う(30代 男性)
- そもそも仕事というものを一切したくないが、生きるために仕方なくしているだけだから(30代 男性)
- 単純に毎日働くことが面倒くさいから(20代 女性)
仕事に行きたくない理由4位は、「めんどう/やる気がおきない」でした。
これと言った理由はなくても、なんとなくめんどう、やる気が出ないときってありますよね。
天気が悪いと気が沈む人や、逆に天気がいいと仕事なんかせずに遊びに行きたくなる人も。
また、そもそも働くこと自体がすきではなく、毎日やる気がおきないという人もいました。
5位 疲れがとれない
- 疲れやストレスがたまっていたり、寝不足が続いているとき(40代 女性)
- 連日仕事で疲れを感じていると「もう行きたくないな」と感じる(40代 女性)
- 起床時に疲れが取れていないと感じるとき(50代 男性)
仕事に行きたくない理由5位は、「疲れがとれない」でした。
連日の残業や忙しい日々が続くと、一晩寝ただけでは疲れが抜けない人も多いようです。
とくに年齢を重ねると、筋力の低下から体力の回復が遅くなる傾向にあります。
起きた瞬間から体が重くてだるいと、「あ~休みたい」と思ってしまうのは仕方のないことかもしれません。
6位 体調が悪い
- 介護職なので、腰痛が職業病になっている。朝起きて足腰がだるいときに休みたいなぁと思う(40代 女性)
- 病院にかかるほどではないものの体調が悪いとき(40代 女性)
- 風邪気味のときとか、花粉症で鼻の調子が良くないとき、生理痛で体がだるいとき(30代 女性)
仕事に行きたくない理由6位は、「体調が悪い」でした。
風邪などの病気以外にも、前日に飲みすぎて気分が悪いとき、生理中で体がだるいときに休みたくなるとの声も多く寄せられました。
ただ、「ほかの人に迷惑がかかる」「代わりの人がいない」といった理由から、多少体調が悪くても我慢して行く人がほとんどのようです。
7位 やりがいを感じない
- 毎日同じことの繰り返しで、学びのない日々を繰り返しているから(30代 男性)
- 仕事に充実感や手ごたえがないとき(30代 男性)
- 楽しくない仕事が続いたとき。文句は言われても、褒められはせず、仕事にやりがいを感じなくなくなったとき(40代 女性)
ルーティンワークや単調作業はやりがいを感じにくく、仕事に行きたくない気持ちになる原因となっています。
「自分が誰かや何かの役にたっている」もしくは、「自分が成長している」と実感できないと、仕事の面白みを感じにくいからです。
また、頑張りが評価されない環境だったり、自分のやりたい仕事でない場合も、やりがいをもてずに行きたくないと思う傾向にあるようです。
8位 仕事でミスをした
- 前日に会社でミスをしてしまったときは、上司と顔合わせたくない(40代 女性)
- 仕事での失敗やミスに帰宅したあとで気づいたが、おそらく周囲は気づいておらず、翌朝、謝罪しなければならないとき(40代 女性)
仕事でミスをしたとき、または帰宅後にミスに気づいてしまったとき、「明日は行きたくない」と思うのはごく自然なことです。
自分のせいで会社に大きな損害を出したり、取引先に迷惑をかけたりすると、恐怖や申しわけなさでいたたまれなくなりますよね。
また、上司に詰められる恐さや、同僚や後輩に失敗を知られる恥ずかしさなどもあると思います。
ミスは誰にでもあるとはいえ、やはり自分ごととなると、逃げ出したい衝動にかられる人は多いようです。
9位 通勤が苦痛
- 出勤時の満員電車に40分ほど乗るだけで疲れてしまう(20代 女性)
- 電車での移動時間が長くストレスがかかるため(20代 女性)
- 通勤にかかる時間がもったいないし、通勤電車の混雑がストレスに感じる(30代 男性)
通勤のストレスも会社に行きたくない理由としてランクインしました。
とくに、都心の満員電車での通勤は大きなストレスとなっています。
見知らぬ人との密着、身動きが取れないほどの混雑、閉鎖空間への不安などのほか、感染症が心配という人も多いでしょう。
最近は、リモートワークの快適さを経験したことから、毎日通勤することに疑問を抱きはじめた人も多いかもしれませんね。
10位 家にいたい
- 外に出たくない、家にいたいと思うから。長時間自由に過ごせないのがストレス(20代 女性)
- 引きこもり気質なので、できるだけ家にいたい(20代 女性)
- 家でゴロゴロしていたい(20代 女性)
時間を拘束されるのがイヤ、人づきあいがめんどう、といった理由から「家にいたい」という人も。
最近は、動画編集やWEBライター、WEBデザイナー、イラストレーターなど、自宅でまとまった収入が得られる仕事も多くあります。
外に出て働くのが難しい場合は、自分の興味のあることが在宅ワークにつながらないか、検討してもよいかもしれませんね。
仕事に行きたくないタイミング1位は「朝起きたとき」
「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答した456人に、どのタイミンミグで「行きたくない」と思うのか聞いてみたところ、ダントツの1位は「朝起きたとき」でした。
- 朝起きた瞬間から行きたくない(30代 女性)
- 土曜日の朝だと思って目を開けたら、金曜日の朝だったとき(20代 女性)
起きた直後がもっとも憂鬱との声が多数。
アラームを止めた瞬間に、溜まった仕事、苦手な顧客との商談、嫌いな上司と顔を合わせなければいけない、などのネガティブな考えが浮かんできて「あぁ、行きたくない…」と思ってしまうようです。
また、「ベッドに入ると仕事の嫌なことを色々と考えてしまう」「日曜の夜になると、また一週間が始まると思い気が重くなる」との声も聞かれました。
男女別|仕事に行きたくないときの対処法ランキング
では、「仕事に行きたくない」と思ったときはどうするのか、男女別に対処法を聞いてみました。
男女ともに多かったのは「あきらめて行く」「お金のためと割り切る」でした。
給料をもらって働いている以上、行きたくなくても行くしかない、働かなければ給料がもらえない、と考えて自分を鼓舞している人が多数派です。
一方で、女性は「楽しみやご褒美をつくる」という回答も多く寄せられました。
女性はおいしいご褒美でテンションをあげる
女性の1位は「楽しみやご褒美をつくる」でした。
仕事帰りにスイーツを買ったり、おいしいランチを食べたりする”プチご褒美”をモチベーションにして頑張る女性が多数。
また、前日から好きな朝ごはんを用意しておく、おいしいコーヒーを淹れるなどして、朝のテンションを上げる工夫をしている人も。
女性は、おいしいもので気持ちを上げる人が多くいるようですね。
- 1日頑張ったら、好きなアイスかケーキを買って食べていいという気持ちで頑張る(40代 女性)
- 朝から自分の好きなチョコを食べて気分転換する(30代 女性)
- ちょっと高級なスイーツなどで贅沢をし、脳が喜んでいる!と自分に思い込ませる(40代 女性)
- 「よし今日も頑張ろう!」と声に出して自分を鼓舞する。ちょっといい朝ご飯を食べる(30代 女性)
男性は「あきらめて行く」が1位
男性のダントツ1位は「あきらめて行く/気合を入れる」、2位は「とりあえず動き出してみる」でした。
嫌でもどうせ行かなければならないので、「あきらめて気合でのりきる」「とりあえず準備をして勢いで行く」という声が多数。
女性のように自分にご褒美を与えるという人は少なめでした。
- 気合でのりきる(40代 男性)
- とにかくルーティンに従って準備を進める。家を出てしまえば覚悟がつくから(40代 男性)
- 行かなかった時に起こることを想像して、行った方がマシだと思うようにする(30代 男性)
まとめ
仕事に行きたくない気持ちを解消するためには、以下のような方法があります。
- 気分を変える
- 考えてもしょうがないと開き直る
- 行きたくない理由を突き詰めて解決する
おいしいものを食べたり気分の上がる音楽を聴くというのもいいですし、「嫌だと思っても思わなくても現実は変わらない」と開き直り、色々と考えるのをやめるのもおすすめです。
また、寒くて起きられないなら起床時間に暖房をセットしておく、仕事に忙殺されているなら効率化できないか考えてみるなど、「仕事に行きたくない原因」を根本的に解決できればより良いですね。
しかし、上司の人間性に問題がある、過重労働が常習化しているなど、自分ではどうにもできないことが原因なら、転職も視野に入れましょう。