派遣介護士はつらい?76人の口コミからわかったメリット・デメリット

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「介護の仕事を続けたい」「職場復帰したい」と思っても、給料の少なさや仕事の過酷さ、待遇の悪さがネックとなり、一歩を踏み出せない人は多いですよね。

介護職への就業や復帰に悩んでいるなら、『派遣社員』として介護士の仕事をしてみませんか?

派遣社員なら、

  • 仕事内容に見合った給与が得られる
  • 定時であがれる
  • 夜勤なしのシフトで働ける

など、正社員やパートよりもよい条件で働けるからです。

この記事では、派遣介護士さん76人の口コミをもとに、派遣として介護士の仕事をするメリット・デメリットや、派遣介護士の時給相場などについて解説していきます。

これを読めば、派遣介護士への理解が深まり、あなたの働き方の選択肢が増えることでしょう。

今の待遇に悩んでいる介護士さん、介護職への職場復帰に迷っている主婦の方は、ぜひ参考にしてみてください。

派遣と正社員の違い

まずは、「派遣介護士ってどんな働き方なの?」という方のために、正社員との違いについて解説していきます。

派遣介護士と正社員の介護士には、大きく2つの違いがあります。

1.派遣介護士は契約期間がある

1つ目の違いは、派遣介護は契約期間のある働き方であることです。

派遣は、3ヶ月・6ヶ月などあらかじめ契約期間を決めて働く「有期雇用」だからです。

法律上は同じ職場で最長3年間働けますが、これは派遣先(介護施設など)と派遣社員双方の合意があったときのみ。

派遣社員が「契約更新したくない」、または派遣先が「契約更新はしない」とした場合は、契約終了となります。

派遣はよく「いつ切られるかわからない」というネガティブな面を取り上げられがちです。しかし逆に考えれば、職場が合わなければスムーズに辞められる、職場を変えやすいというメリットもあります。

2.派遣介護士の雇用主は派遣会社(介護施設ではない)

2つ目の違いは、派遣介護士の雇用主は介護施設ではなく派遣会社であることです。

派遣とは、派遣会社と雇用契約を結び、『派遣会社の社員』という立場で介護施設に『派遣』されて働く雇用形態だからです。

派遣介護士の仕組み

あなたの雇用主は派遣会社なので、給料や残業代は派遣会社から支払われます。

また、業務の直接的な指示を出すのは介護施設ですが、時給・勤務時間・残業の有無・休日といった勤務条件は、派遣会社との雇用契約で決められています。

介護士と派遣会社の関係

そのため介護施設は、派遣社員に対して契約にない夜勤や残業をさせることはできません。

正社員にありがちなサービス残業や無給の労働はない仕組みになっているのです。

派遣で介護士をするメリット4つ

では、派遣で介護士をすることにはどんなメリットがあるのか、派遣介護士さんの76人の口コミをもとに解説していきます。

1.夜勤や残業がない

  • 夜勤をしなくてもいいので楽です(40代 女性)
  • 残業が少ない。有給や休みが取りやすい(30代 女性)

派遣介護士のメリット1つ目は、夜勤や残業がないことです。

正確には、「希望しなければ夜勤や残業をしなくてもよい」ということです。

なぜなら派遣社員は、派遣会社との雇用契約で「勤務時間」「残業の有無」「休日」などが決められており、勤務先である介護施設が派遣社員に対して、契約外の仕事をさせることはできないからです。

介護施設の直接雇用である正社員の場合、「今日は忙しいからもうちょっといてくれる?」「今週は人が足りないから夜勤多めに出てもらえる?」と上司に言われれば従うしかありません。

一方、派遣会社との雇用契約にもとづいて働いている派遣社員には、契約にない時間・仕事内容で働かせることはできません。

介護士と派遣先

そのため、終業時間になれば帰れますし、「日勤のみ」の契約であれば夜勤を強いられることもありません。

家庭と仕事を両立させたい、プライベートを大切にしたい、という方にはおすすめの雇用形態と言えるでしょう。

2.パートやアルバイトよりも時給が高い

  • 直接雇われてるパートさんやアルバイトさんより時給がはるかによいです!(20代 女性)
  • 直接雇用よりも時給が高い。日勤のみの勤務でも思った以上に稼げました(30代 女性)

派遣介護士のメリット2つ目は、時給が高いことです。

バイト情報誌タウンワークによると、東京都におけるパート・アルバイト介護士の平均時給は1,230円。

一方、派遣の時給相場は1,300~1,400円代と、パートやアルバイトより100~200円以上も高くなっています。

【介護専門派遣会社における介護士の平均時給】

(※東京都内の新着求人、上位50件から算出)

また、1日8時間以上の労働をした場合は「時間外労働」として25%割増、夜勤をした場合は「深夜労働」として25%割増で、時給がきっちり支払われます。

稼ぎたい方はあえて、「残業多め」や「夜勤専従」の求人を選ぶのもアリです。

さらにこれまで、基本的に派遣社員に交通費の支給はありませんでしたが、2020年の派遣法改正からは支給されることとなりました。(厚生労働省 同一労働同一賃金ガイドライン

収入で仕事を選びたい方にとって、派遣はおすすめの雇用形態と言えます。

3.職場が合わなければ辞められる

  • 施設が自分に合わなかったら、派遣先を変えてもらえる(50代 男性)
  • 施設によっては人間関係があまりよくないところもあるので、そのような場所でも、後腐れなく辞めることが可能です(40代 女性)

派遣介護士のメリット3つ目は、職場が合わなければ角を立てずに辞められることです。

介護施設では、「現場の苦労をまったく理解していない経営者が無理難題を押しつけてくる」「ラクな利用者さんのお世話ばかりする同僚がいる」といった職場にあたってしまうケースも残念ながらあります。

そんな職場で、ストレスを抱えながら働き続けることはツライですよね。

派遣であれば、実際に働いてみて合わないと思ったら、「契約更新をしない」という形で円満に辞め、ほかの派遣先を探してもらえます。

また、同じ職場でずっと働かなければならないプレッシャーもないので、苦手な人とムリに仲良くする必要もありません。

「人間関係がラクだから」という理由で派遣を選ぶ人は、実はとっても多いんですよ。

4.就職・転職活動がラク

  • 履歴書や職務経歴書を用意する時間や手間を省ける(30代 女性)

派遣介護士のメリット4つ目は、就職・転職活動がラクなことです。

派遣会社に登録すれば、仕事探しから入所手続きまで、すべて派遣会社が行ってくれるからです。

自分で正社員やパートの仕事を探すとなると、下記すべてを自身で行わなければなりません。

【就職・転職活動ですること】

  • 求人探し
  • 履歴書・職務経歴の準備や応募
  • 面接の日程調整
  • 面接
  • 各種入所手続き

採用されなかったり、職場が合わずにすぐに転職したりする場合は、上記をまた最初からやり直すことになります。大変ですよね。

派遣なら、あなたがするのは「派遣登録」と「担当者に希望を伝える」ことだけ。

あとは、派遣会社があなたの希望条件やスキルに合った仕事を探し、面談の段取りから入所手続きまで行ってくれます。

また辞めるときも、派遣会社が派遣先に契約更新しない旨を伝えてくれるので、就職・転職・退職がおっくうな人にとって、派遣は非常にラクな雇用形態と言えます。

ほかにもある派遣介護士のメリット

上記以外にも、派遣として介護士の仕事をすることにはたくさんのメリットがあります。

口コミから一部紹介します。

  • 勉強会に出なくてもよい(出たかったら出てもよい)ので気楽(40代 女性)
  • イベントごとに積極的に関わらなくて済む(30代 女性)
  • 会議や慰労会など勤務時間外に職場のことで時間を取られない(40代 女性)
  • 介護は命に携わる責任のある仕事だが、派遣の立場だとできる業務が限られているため、過剰なプレッシャーがなく余裕をもって仕事ができる(20代 女性)
  • 「高時給」「残業なし」など、希望の条件で働ける(40代 男性)
  • 自分に合った施設を探せる。派遣からの正社員という道も増えてます(40代 男性)

派遣は、「レクリエーションの企画や勉強会・会議といった介護以外の仕事をしなくて済むのがよい」という声が多く聞かれました。

利用者さんとの関わりに集中したい方、勤務時間が終わったらサッと帰りたい方にとっては理想の雇用形態ですね。

また、子育て中の方やダブルワークをしている方にとっては、勤務時間や勤務日数を絞って働けるのも派遣ならではのメリットとして挙がりました。

派遣として介護士をするデメリット2つ

次に、派遣社員として介護士をすることのデメリットを見ていきます。

1.賞与(ボーナス)がない

  • 大変な仕事なのにボーナスが出ない(20代 男性)
  • 直接雇用も派遣雇用も同じ業務をしているのに、手当が出なかったり少なかったりする(30代 女性)

派遣介護士の最も大きなデメリットは、賞与(ボーナス)が出ないことです。

介護の現場では、正社員も派遣社員も仕事内容にほとんど違いがないにも関わらず、派遣社員には賞与が出ないことに不公平さを感じている人が多いようです。

2020年の派遣法改正により、同一の仕事内容であれば、雇用形態によって待遇に差をつけてはいけないというガイドラインが出されました。(厚生労働省 同一労働同一賃金ガイドライン)

しかし実際は、派遣社員にボーナスを支給するケースは少なく、支給される場合でも少額であることがほとんどです。

派遣社員は時給が高いため、月収には満足しているものの、ボーナスの時期になるとモヤモヤしてしまうという声が多く聞かれました。

2.社員との間に壁を感じる

  • 職場の仲間ができにくい(20代 男性)
  • 直接雇用よりも派遣はよそ者感があるため、場所によっては馴染むのに時間がかかるかもしれません(40代 女性)

派遣介護士のもう1つのデメリットは、社員との間に壁を感じやすいことです。

期間限定であること、また介護施設の直接雇用でないことから、職場に溶け込みにくいといった声が多く聞かれました。

ドライな関係を望む方、人間関係を築くのが面倒な方にとっては働きやすい雇用形態ですが、職場の人と信頼関係を築きたい方にとっては、あまりおすすめできません。

ただし、長期間(最長3年間)同じ施設で働く場合や、職場に同じ立場である派遣社員が複数いる場合は、この限りではありません。

派遣介護士は無資格でも未経験でもなれる

介護士の仕事は資格がなくてもなれます。

未経験歓迎の求人もたくさんあり、性別や年齢も問われません。

介護施設やニーズの増加に人手が追いつかず、介護現場は常に人材不足だからです。

「資格をもっていない」「高校を卒業してから仕事に就いたことがない」という方でも、ぜひ派遣会社の担当者に相談してみてください。

資格があれば時給が上がる

無資格でできる介護の仕事もたくさんありますが、できれば取得しておくことをおすすめします。

なぜなら、無資格と有資格では、同じ仕事内容でも時給に100~350円もの差が出るからです。

「資格を取るなんて面倒…」と思う人も多いと思います。

でも、下の表を見てみてください。時給が100~350円違えば、収入にはこれほどの差がつきます。(1日8時間/月22日間働いた場合)

【時給が100円上がると…月収1万7,000円/年収21万円以上UP】

  • 100円×8時間×22日間=1万7,600円(月収)
  • 17,600円×12ヶ月=21万1,200円(年収)
【時給が350円上がると…月収6万1,000円/年収73万円以上UP】

  • 350円×8時間×22日間=6万1,600円(月収)
  • 61,600円×12ヶ月=73万9,200円(年収)

同じ仕事内容でこれほどの収入差が出るのであれば、勉強する価値は十分にあるのではないでしょうか。

また、資格があると仕事が選べる立場になれますし、職場の人に一目置かれる存在にもなります。

介護の仕事を続けていきたい方には、資格取得をおすすめします。

派遣介護士におすすめの資格3選

それでは、時給やキャリアアップに役立つ介護士におすすめの資格を3つご紹介します。

【1.介護職員初任者研修】介護士のための入門資格

介護士になるなら絶対に取っておきたいのが「介護職員初任者研修」です。

介護士の入門的な資格で、旧ヘルパー2級に相当します。

介護士の仕事は大きく2つに分けられます。

  1. 生活援助:掃除・シーツ交換・洗濯・食事準備といった利用者に触れない仕事
  2. 身体介護:食事介助・排泄介助・入浴介助など利用者に触れる仕事

介護職員初任者研修は、利用者さんの身体介護ができるようになるための資格。

逆に言えば、介護職員初任者研修の資格をもっていなければ、利用者さんの身体に触れる介護はできません。

「介護の基本」「老化の理解」「こころとからだのしくみ」といった、介護の仕事をするうえで必要な知識についての講義と実技演習を130時間受け、1時間程度の筆記試験を受けることで取得できます。

試験の難易度は低く、講義を受けていればほぼ全員が合格できます。

【2.実務者研修】より幅広い介護ができるようになる

「実務者研修」は、「より質の高い介護を幅広い利用者に行える力を身につけること」を目的としており、介護職員初任者研修のワンランク上、旧ホームペルパー1級に相当する資格です。

たとえば研修では、認知症や医療行為であるたん吸引・経管栄養の知識も身につくため、認知症対応型グループホームや要介護度の高い利用者さんを収容する施設への就業も可能となります。

実務者研修は、450時間の講義+実技演習を受けることで修得できます。(所持資格によって免除科目あり)

試験は義務となっていないため、スクールによって行うところと行わないところがあります。

実施する場合も合格するまで追試を行うので、講義を受けたのに資格を取得できないことはまずありません。

【3.介護福祉士】あらゆる施設での勤務が可能になる

介護福祉士は、介護職のなかで最上位の資格であり、国家資格でもあります。

介護の実務経験が3年以上あり、かつ「実務者研修修了」または2年間の専門的教育課程を経ている場合のみ受験資格が得られます。(2020年6月時点)

試験は年に1回。11科目の筆記試験と実技試験が行われます。

国家資格ではありますが、直近3~4年の合格率は70%前後と決して難易度は高くありません。

介護福祉士の資格があればあらゆる介護施設で働けて、さらに資格手当として時給が大幅にアップするので、介護の仕事を続けるならぜひ目指しておきたい資格です。

介護士資格が無料で取れる派遣会社

派遣会社のなかには、通常7~13万円前後かかる介護士資格を無料で取得させてくれるところも少なくありません。

なぜ無料で資格取得をさせてくれるのかというと、派遣会社にとって以下のようなメリットがあるからです。

  • 資格保有者がいると国から助成金が出る
  • やる気のある人材が集まる
  • 優秀なスタッフを確保でき、派遣会社として信頼が高まる

もちろんスタッフ側も、時給が上がったり、紹介してもらえる仕事の数が増えたりと、資格取得のメリットは非常に大きいです。

未経験や無資格から介護の仕事をはじめる方は、資格取得支援制度のある派遣会社を選ぶとよいでしょう。

派遣会社名 対象資格 支援内容
かいご畑 介護職員初任者研修/実務者研修/介護福祉士 全額補助
きらケア介護派遣 介護職員初任者研修 全額補助
スタッフサービス・メディカル 介護職員初任者研修/実務者研修/介護福祉士 全額補助
ブレイブ介護士 介護職員初任者研修 全額補助
ベネッセMCM 介護職員初任者研修 お祝い金(上限5万円)

派遣介護士の仕事内容

この章では、派遣介護士の仕事内容を紹介していきます。

派遣として介護士の仕事をする場合、勤務時間などの勤務条件はもちろん、求人先の種類(施設形態)も選べます。

施設形態によって、利用者さんの状態や施設の目的、仕事内容が違うので応募前によく確認しましょう。

●特別養護老人ホーム(特養)
・要介護度の高い高齢者(要介護3以上)が入所する施設。
・食事介助・入浴介助・排泄介助といった「身体介護」が主な仕事なので、介護資格をもっていた方が就業に有利。ただし、掃除や食事準備といった身体に触れない仕事なら無資格でもできる。
●介護老人保健施設(老健)
・病院から退院した高齢者が、医療ケアやリハビリを受けながら在宅での生活に戻ることを目指す施設。ほかの施設よりも、利用者さんの回復や復帰を意識したサービスを行う。
・食事介助・入浴介助・排泄介助のほか、リハビリの付き添いも行う。
●グループホーム
・認知症の高齢者が共同生活を送る施設。少人数制で、自宅で過ごすようなアットホームな環境。
・食事介助・入浴介助・排泄介助のほか、利用者さんと一緒に食事作りや園芸などを行うことも。
・利用者さんは全員認知症なので、認知症に関する知識と理解がある人でないと働き続けることが難しい。認知症の知識を得られる「実務者研修」の修得がおすすめ
●デイサービス(通所介護)
・自宅に住む高齢者が利用する日帰りの施設で、要介護度の低い利用者さんが多め
・食事介助・入浴介助・排泄介助のほか、レクリエーションの企画や実施も行う。利用者さんの送迎や移乗介助をするドライバーの求人もある。
・年末年始や日曜祝日休み、日勤のみの求人も多い

介護士の求人数が多いおすすめの派遣会社

派遣保育士の仕事をしたい場合にどの派遣会社を選べばよいか迷ったら、介護士の求人数が多い下記の派遣会社に登録しましょう。

扱う求人が多いほど、「時給」「勤務地」「勤務時間」「福利厚生」「施設の種類」など、多くの選択肢から自分に合った就業先を見つけられるからです。

また、よい仕事に巡り合うためには「派遣会社の担当者の対応」がとても重要です。

できれば2社登録して比較し、親身になってくれる担当者がいる派遣会社にお願いしましょう。

派遣会社名 介護士の求人数(件)
ツクイスタッフ 53,668
きらケア介護 46,808
スマイルSUPPORT介護 16,666
かいご畑 9,999
スタッフサービスメディカル 7,195
ウィルオブ(旧 セントメディア) 5,282

まとめ

「給料が少なすぎる」「職場の人間関係がツライ」といった不満をもちながら働いている介護士さんや、子育てが一段落して職場復帰したいと考えている主婦の方は、ぜひ派遣会社のコーディネーターに相談してみてください。

派遣なら、勤務先や勤務条件の選択肢が広いので、無理なく働ける場所がきっと見つかりますよ。


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