派遣社員は給料の前借りができる?前払い制度のある派遣会社と利用時の注意点を紹介

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  • 「今月は出費が多くてピンチ!給料の前借りって派遣でもできる?」
  • 「消費者金融や友達にお金を借りるのはちょっと…派遣会社って給料前借りさせてくれないかな」
  • 「ずっと無職だったからお金がない!給料日前だけど給料を支払って欲しいなぁ」

給料日前でお金がなく、給料を前借りできないか考えている派遣社員も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、派遣社員でも給料日前に給料を受けとれます。

労働基準法で緊急時の前払いが認められており、また、福利厚生の一環として「前払い制度」を導入している派遣会社もあるからです。

当記事では、

  • 「前借り」と「前払い」の違い
  • 前払い制度を導入している派遣会社
  • 前借りや前払い制度を利用する際の注意点

などについて紹介しています。

この記事を読めば、あなたが給料の前借りや前払い制度を利用できるかが分かり、給料日前のピンチに対応できますよ。

給料の「前借り」は難しいが「前払い」はしてもらえる

派遣会社から給料の前借りをすることは難しいですが、給料の前払いを受けることは可能です。

なぜなら、派遣会社には勤務実績のない給料の前借りに対応する義務はないものの、非常時に関しては働いた分の給料を給料日前に支払うよう、労働基準法25条で定めているからですね。

また、派遣会社が、福利厚生の一環として「前払い制度」を導入している場合もあります。

前借りと前払いの違いについて詳しく見てみましょう。

前借りは義務がなく労働基準法に抵触する可能性あり

前借りとは、これから得る予定の給料を会社から給料日前に借りることです。

残念ながら派遣であっても正社員であっても、会社から給料の前借りが必ずできるわけではありません。

なぜなら、会社側は働いていない分の給料を従業員に貸す義務がないからですね。

また、働いていない分の給料を貸すことは労働基準法に抵触する可能性もあります。

具体的には、以下の労働基準法に抵触する可能性があるため、給料の前借りは難しいわけですね。

  • 「強制労働の禁止」

働いていない分の給料を給料日前にもらえば、派遣会社側としては、お金を返してもらうために派遣社員の希望など関係なく働かせようとします。しかし、こういった行為は強制労働に該当します。

  • 「前借金相殺の禁止」

給料日前にお金を渡してしまうと、渡したお金を確実に回収しようと前借り分を給料から差し引くケースがあります。
このような行為は前借金相殺の禁止に該当します。

しかし、給料が発生していない人でも、社内融資制度や社長のポケットマネーからお金を借りることは可能です。

派遣会社から「給料の前借り」または、派遣会社の「給料の前払い制度」を利用したことがある33人にアンケートを行ったところ、勤務実績のない状態で給料の前借り経験のあった人が1人いました。

該当者は、「一時的にお金が必要で、一ヶ月分の予定給与を入社前に一時金として支給してもらった」と回答しており、一時金の形でお金を借りていました。

ただし、非正規雇用の派遣社員が社内融資制度を利用することは難しく、社長に直々お金を借りることも大手派遣会社では不可能なため、今回のアンケート回答者のようなケースは稀です。

前払い制度を導入していれば働いた分の給料を給料日前にもらえる

前払いとは、すでに働いた分の給料を給料日前にもらうことです。

一部の派遣会社では、福利厚生の一環で「前払い制度」を導入しています。

勤務実績があれば、働いた分の給料を給料日前にもらえるのです。

ただし、以下の場合は前払い制度を利用できないので注意してくださいね。

  • 「派遣登録したばかりで派遣先が決まっていない」
  • 「仕事は決まったものの就業までにまだ時間がある」
  • 「勤務実績以上のお金が必要」

前払い制度を利用しても給与の全額が受け取れるわけではなく、前払い額の目安は給与の7割前後です。

給料日には前払い額を差し引いた差額が振り込まれます。

前払い制度の規定は派遣会社によって違うので、派遣会社の前払い制度の規定を確認するようにしましょう。

前払い制度がない場合は労働基準法25条の非常時払いを利用しよう

利用している派遣会社に前払い制度がない場合は、労働基準法25条の非常時払いを利用しましょう。

労働基準法では、緊急時に給料の前払いが認められており、雇用主である派遣会社に前払いを行う義務があると定めています。

ただし、給料の前払いが請求できるのは非常時のみです。

詳しくは、以下のリンク先を参考にしてください。

給料の前払い制度がある派遣会社

給料の前払い制度がある派遣会社を一部紹介します。

今回は全国展開している派遣会社を中心に紹介していますが、地方の中小派遣会社やリゾートバイト派遣でも前払い制度を導入しています。

また、派遣の仕事情報サイトなどで、求人情報に「前払いOK」の表示があれば、前払い制度を導入している派遣会社の可能性があるのでチェックしてみてくださいね。

では、全国展開している派遣会社の、前払い制度について詳しく見ていきましょう。

ランスタッドなら「きらぼし銀行」の前給サービスが使える

ランスタッドは、オフィスワークと製造・工場系の派遣先がメインの派遣会社です。

ランスタッドでは「きらぼし銀行」の前給サービスを前払い制度として導入しています。

条件など利用詳細については、求人案件を担当している支店に問い合わせてください。

利用方法
    1. 事前に加入手続きを行う
    2. 「前給」サイトにアクセスし登録する
    3. 前払いの申込みを行う
注意 求人内容によって前給ができるものとできないものがある。

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テクノ・サービスの前払い制度「お財布応援制度」

テクノ・サービスは、製造業や工場の求人に特化した派遣会社です。

テクノ・サービスでは、お財布応援制度という前払い制度を導入しています。

地域や仕事問わず利用できますよ。

詳細や規定については、営業担当者へ確認するようにしましょう。

利用方法
    1. マイページにアクセス
    2. お財布応援制度をクリック
    3. 希望する金額を入力して申込み
手数料 完全無料
支払いタイミング 承認完了後から4営業日後に給与口座へ振り込まれる。

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綜合キャリアオプションの先払いサービス「スピードペイ」

綜合キャリアオプションは、オフィスワーク系や製造系のお仕事に加え、寮付きのお仕事が充実している派遣会社です。

綜合キャリアオプションでは、スピードペイという先払いサービスを導入しています。

利用方法
    1. 利用申込みの手続き
    2. 仕事をする
    3. タイムカードの写真を撮ってメール送信する
    4. 申請を行えば手続き完了
    5. 所定の口座にて受け取り
手数料 1回400円(税別)
規定 1日7時間以上勤務した日数分について受け取れる。(※有給休暇などの非勤務は対象外)利用日数は、締日より5日前を除いた出勤日数。

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ウィルオブ(旧セントメディア)「独自の前給制度」

ウィルオブ(旧セントメディア)は、事務職からコールセンター、販売、介護まで幅広い求人を扱っている派遣会社です。

ウィルオブ独自の前給制度を導入しています。

詳細についてはコーディネーターより説明があるので、面談などで確認してくださいね。

利用方法 申請は専用の携帯サイトで行う
支払いタイミング 指定口座へ申請翌々日に振り込まれる
規定 1日勤務に対して最大5000円、1ヶ月最大15万円まで利用できます。

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日総工産の前払い制度「フレックスチャージ」

日総工産は、オリコン顧客満足度の製造派遣で2年連続1位を獲得している派遣会社です。

日総工産では、フレックスチャージという前払い制度を導入しています。

詳細は面接や入社後、各営業所の担当者に相談してくださいね。

利用方法
    1. 申請書類に記入して管理担当者へ渡す
    2. 仮暗証番号が発行されるのでPCや携帯からアクセスして暗証番号設定
    3. 仮払いを申し込み
    4. 振込
手数料 管理手数料:月額172円、引き出し手数料は自身で負担。
注意 一部の職場のみ利用できる。勤務実績状況により対応は異なる。

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ブレイブの福利厚生「速払いサービス」

ブレイブは、看護師や介護士、保育士といった職種の求人がメインの派遣会社です。

ブレイブでは福利厚生制度のひとつとして、速払いサービスと提携して前払い制度を導入しています。

週払いにも対応していますよ。

利用方法
    1. 利用登録
    2. 勤務スタート
    3. 勤務報告
    4. 可能額の範囲内で申込み
    5. 入金
手数料 申込み1回毎に、みずほ/三井住友/UFJ は232円、3行以外の銀行325円(税別)
支払いタイミング 勤務翌日夜に利用申込みを行えば、最短で勤務翌々日には受け取れます。
利用可能額 (勤務実績金額-社会保険料額)×90%※有給と交通費は対象外です。
利用可能期間 月単位で計算

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給料の前払い制度のメリットは必要な時にすぐにお金が得られる

給料の前払い制度を利用するメリットは、給料日前でも必要な時にすぐお金が得られることです。

派遣会社から「給料の前借り」または、派遣会社の「給料の前払い制度」を利用したことがある33人へ、メリットについてアンケートを行ったところ、以下の結果となったことからも分かりますね。

メリット 回答者数
必要な時すぐお金が手に入る 12人
急な出費にも対応できる 8人
金欠の時に助かる 7人
生活がラクになる 2人
給料日前にまとまったお金が入る 1人
誰かにお金を借りる必要がない 1人
申請が簡単 1人
必要なことに使えた 1人

派遣会社の前払い制度が利用できれば、急な出費にも対応でき、金欠の時も助かりますよ。

給料の前払い制度を利用する時の注意点4つ

給料の前払い制度を利用する時は、以下の4つに注意してください。

    1. 本当に困った時のみ必要な分だけ利用する
    2. 利用前に条件や規定を確認する
    3. 手数料が一般的なローンより高くつケースがある
    4. 常習化しないようにする

それぞれの具体的な注意点について見てみましょう。

1.本当に困った時のみ必要な分だけ利用しよう

給料の前払い制度は、本当に困った時のみ必要な分だけ利用しましょう。

なぜなら、後々の自分を苦しめてしまうことになるからです。

前払い制度を利用すると、給料日に支払われる給料の手取りが減ってしまい、毎月のお金の予定が立てにくく貯金もできなくなってしまいます。

例えば、給料日に20万円入るはずが、前払い制度で5万円を利用していたら、給料日にもらえるのは15万円です。

いつも20万円でやりくりしているのに、前払い制度を利用した月は15万円でやりくりしなければならず大変になってしまいます。

2.利用前に条件や規定などを確認しよう

前払い制度を利用する前には、必ず条件や規定などを確認しましょう。

なぜなら、前払い制度を導入していない派遣会社もありますし、派遣会社によって前払い制度の内容や条件などが異なるからですね。

  • 勤務日数
  • 上限額
  • 利用できる回数
  • 利用できる時間や曜日
  • 支払いのタイミング
  • 手数料

などが派遣会社ごとに決められています。

確認しておかないと、「条件を満たしておらず利用できなかった」「必要な時お金が手に入らなかった」といったことにもなるので注意してください。

3.手数料が一般的なローンより高くつく

前払い制度の手数料は、一般的なローンの利息よりも高くなるケースがあります。

例として綜合キャリアオプションの手数料とカードローンの利息で比較してみましょう。

  • 前払い制度を利用して、給料日の10日前に3万円を引き出した場合

綜合キャリアオプション「スピードペイ」の手数料:400円/回

  • 給料日の10日前に3万円キャッシングし、給料日に返済する場合

金利18%のカードローン(10日後に返済した場合)の利息:3万円×18%÷365×10日=147円

上記の条件の場合、カードローンの利息の方が安いですよね。

必ずしも前払い制度がお得というわけではないので、前払い制度以外のお金を借りる方法も検討してみてくださいね。

4.常習化しないようにしよう

前払い制度の利用を常習化しないように注意してください。

なぜなら、頻繁に前払い制度を利用すると、前払い制度がないと生活が成り立たないという悪循環に陥ってしまうからですね。

利用する度に手数料が引かれて、本来得られるはずだった給料を損することにもなりますし、お金に対する節度がない人になってしまいます。

自身の収支管理や勤務状況についてしっかり把握し、できるだけ前払い制度は利用しないで済むようお金のやりくりをしましょう。

派遣会社から前借りする時の注意点4つ

派遣会社に前借りする時の注意点は以下の4つです。

    1. 信用に関わってくる
    2. 必ず借りられるわけではない
    3. 返済が大変
    4. 条件を確認する

なぜ注意しなくてはいけないのか、それぞれの注意点を見てみましょう。

1.あなたの信用に関わってくる

派遣会社から前借りすることは、あなたの信用に関わってきます。

派遣会社にお金を借りることは、

  • 金融機関に借りることもできないほどお金に困っている
  • お金の管理ができない
  • 何かしらお金に問題を抱えている

といった印象を与えてしまうからですね。

お金に関するイメージの悪さは、派遣の仕事紹介へも影響します。

派遣先でのトラブル回避のため、お金に関わる派遣先や、重要な仕事内容の派遣先へ紹介してもらえない可能性が出てきます。

2.前借りをお願いしても必ず借りられるわけではない

派遣会社に前借りをお願いしても、必ず前借りできるわけではありません。

前借りはあくまでも借金です。

まだ勤務実績がない人へお金を貸すわけですから、派遣会社としてはリスクが高い判断になります。

理解を得られる理由があり、派遣会社との信頼関係が築かれていないと、前借りをお願いしても借りることは難しいでしょう。

また、前借りを断られると、お金が借りられないだけでなく、お金に困っている状態であると派遣会社側へ知られて気まずい思いをしてしまいます。

3.前借りは返済が大変

派遣会社から前借りをすると返済が大変です。

給料の前払い制度のように、働いた分の給料を先にもらうわけではなく、これから働いて前借りの返済をしていかないといけないからですね。

前借りした金額が大きければ大きいほど、返済は大変になりますし、万が一派遣会社を辞める場合は、一括返済の請求がある可能性もあります。

派遣会社からお金を借りる際は、自分が返せる範囲内で計画的に前借りしましょう。

4.利息など前借りの条件を確認する

前借りする場合は、利息などの条件を前もって確認するようにしましょう。

前借りは借金なので借用書を交わすことになります。

書面の作成にあたり、利息や返済期間、毎月の返済額など必要事項を派遣会社と取り決めてくださいね。

まとめ

派遣会社から、まだ働いていない分の給料を前借りすることは難しいですが、すでに働いた分の給料を前払いしてもらうことはできます。

給料の前払いをしてもらうためには、前払い制度がある派遣会社でないといけません。

派遣会社が前払い制度を導入していなくても、労働基準法25条の非常時払が利用できます。

前払い制度はあくまでも、すでに働いた給料を給料日前にもらえる制度なので、以下の点には十分注意してください。

  • 本当に困った時のみ必要な分だけ利用する
  • 利用前に条件や規定を確認する
  • 手数料が一般的なローンより高くつケースがある
  • 常習化しないようにする

派遣会社から前借りをすることは正直言って難しいです。

前借りを希望する人は以下の注意点があることを理解して前借りを検討してくださいね。

  • 信用に関わってくる
  • 必ず借りられるわけではない
  • 返済が大変
  • 条件を確認する


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