面接で逆質問した内容ランキング!経験者500人へのアンケート結果から解説

面接での逆質問 キャプチャ

採用面接の最後にはたいてい「何か質問はありますか?」と聞かれます。

逆質問の内容次第では、面接官に「積極的だな」「コミュ力が高い」などのよい印象を残せるでしょう。

一方で、逆質問で何を聞いたらいいかわからないと困る人も多いのではないでしょうか。

今回は面接時での逆質問について、面接経験者500人アンケート調査を実施。

「面接時に逆質問したことがあるかどうか」「どんな逆質問をしたのか」を質問、回答いただきました。

【調査概要】

  • 調査対象:就職・転職時に面接を受けたことがある方
  • 調査日:2021年10月9日~12日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:500人(女性325人/男性175人)
上記調査結果とあわせて、逆質問がない場合やいくつ用意すればいいのかについても解説しているので、必要な場合は参考にしてみてください。

面接で逆質問をしたことがある人は73.6%・逆質問したことがない人26.4%

まず、面接で逆質問をしたことがあるか聞いたところ、結果は以下のようになりました。

面接で逆質問をしたことがあるか

面接で逆質問をしたことがある人は73.6%、面接で逆質問したことがない人は26.4%の結果に。

全体の7割以上が「ある」と回答したことから、多くの人が逆質問をしているとわかりました。

では、面接で「逆質問した理由」「逆質問しなかった理由」それぞれのについて、具体的な回答とあわせて紹介します。

面接で逆質問をした理由(73.6%)

面接時に逆質問した理由についてとなります。

逆質問した人からは「逆質問しないと、会社に興味がないと思われそう」「印象を残したかった」といった回答が寄せられました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 質問の答えによっては、選考辞退せざるを得ない場合もあったからです(女性、面接時29歳)
  • 求人票だけではわからないことがあるし、印象を残したかったので(女性、面接時30歳)
  • 逆質問をしないと志望意欲・動機が薄いと思われるからです(男性、面接時44歳)
〔出典〕独自アンケート調査

「質問したほうが意欲的だと捉えられる、とエージェントの方にアドバイスをいただいたので」など、逆質問するよう指導されたという人も。

「面接が終わっても疑問点が残ったから」「採用後のミスマッチをなくすため」という回答もありました。

面接で逆質問をしなかった理由(26.4%)

面接時に逆質問しなかった理由についてとなります。

逆質問しなかった人からは「疑問点が解消されていたから」「緊張して余裕がなかった」などの意見が寄せられました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 的はずれなことを言ってしまわないか不安だったので(男性、面接時18歳)
  • 緊張で思いつかなかったから(男性、面接時22歳)
  • 聞きたかったことをしっかり説明していただけたので(女性、面接時36歳)
〔出典〕独自アンケート調査

本当は聞きたいことがあったものの「条件面や待遇のことを聞いたら不利になると思ったから」という回答も。

「業務内容もわかっていなかったため、今のところ質問はないと答えました」と、事前のリサーチ不足で質問できなかったという人もいました。

ワンポイントアドバイス

面接のとき「何か質問はありますか?」と聞かれたら、ぜひ質問してください。

やる気や熱意をアピールできるチャンスだからですね。

今回のアンケートでも73.6%の人が『面接で逆質問をした』と回答しており、何も聞かないのは逆に悪目立ちしてしまう可能性が。

ただし、「何か質問しなければ」と無理に逆質問した結果、余計なことを聞いてしまって場の空気が凍ったり、採用担当者に悪い印象を与えることも。

逆質問をするなら、事前に質問内容をいくつか用意しておくようにしましょう。

面接で逆質問した内容ランキング

経験者に逆質問の内容を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。

回答数の多かった上位10位までをランキング形式で紹介します。

面接の逆質問ランキング

ランキング1位になったのは「入社までに準備すべきこと(58人)」です。

2位「仕事内容の詳細(47人)」、3位「社内の人間関係・雰囲気(35人)」、4位「面接担当者のエピソード(31人)」と続きます。

以降、5位「休日・休暇について(27人)」、6位「職場の人数・年齢構成(26人)」、7位「採用者に求めること(24人)」、8位「残業の有無や時間(20人)」、9位「教育体制について(18人)」、10位「給与額について(17人)」の結果に。

「入社までに準備すべきこと」「社内の人間関係・雰囲気」「面接担当者のエピソード」など、募集要項・求人票などでは確認できない項目について質問した人が多いとわかります。

11位以下には「活躍している人材の特徴」「職場の男女比」といった回答も寄せられています。

では、各ランキングそれぞれについて、具体的な回答とあわせて解説していきます。

面接で逆質問した内容1位 入社までに準備すべきこと

1位は500人中58人が回答した「入社までに準備すべきこと」でした。

「入社までに用意したほうがいいものや、勉強すべきことがあれば教えて下さい」と聞いた人が多かったです。

「即戦力になるために準備しておくべきことはありますか」と聞いた人も。

即戦力して求められる力を確認できると同時に、仕事への熱意をアピールできる質問といえそうですね。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 即戦力になるためにはどのような経験や勉強を行えばいいか(男性、面接時25歳)
  • 「採用していただけたとしたら、事前に勉強しておくことや準備しておいた方がいいことがあれば教えてください」と聞きました(女性、面接時32歳)
  • 入社が決まったとしたら、何をしておいた方がいいのか(女性、面接時40歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容2位 仕事内容の詳細

2位は500人中47人が回答した「仕事内容の詳細」です。

業務内容の概要は求人票などに記載されているはずですが、さらに深堀りして聞いたという人もいました。

具体的には「1日の流れや繁忙期」「入社後に与えられる役割」「仕事で使うソフトの種類」「業務のスピード感」「客層」など。

求人票に記載された仕事内容を理解した上で的を射た質問ができれば、仕事に対する意欲をアピールできそうですね。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 「採用された場合、1日の業務の流れを教えてください」と質問(女性、面接時25歳)
  • 「入社後の業務について、よければ少し詳しく教えて貰えますか?」と聞きました(男性、面接時30歳)
  • 入社した場合に自分に任されるプロジェクトの概要・役割・仕事内容について質問します(男性、面接時40歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容3位 社内の人間関係・雰囲気

3位に入ったのは500人中35人が回答した「社内の人間関係・雰囲気」です。

社風や人間関係についての質問は、「人間関係は良好ですか」などと聞くと漠然としてしまい面接官が答えにくいケースも。

例えば「部下は上司をどのように呼んでいますか」「若手社員の提案で、商品化につながった例はありますか」など、具体的な取り組みや社員の行動について聞くと面接官も答えやすいでしょう。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 風通しのよい会社と評判だったので、社風について質問。とくに上司と部下の関係性や、社員同士のコミュニケーションについて聞きました(男性、面接時26歳)
  • 配属先の雰囲気について(女性、面接時32歳)
  • 職場の人間関係はどうか(男性、面接時48歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容4位 面接担当者のエピソード

4位に入ったのは500人中31人が回答した「面接担当者のエピソード」です。

面接官個人の「仕事のやりがい」「仕事で一番嬉しかったこと」について質問したという回答が寄せられました。

面接官の入社動機について聞いたという人も目立ちます。

また「壁にぶつかったときにどう乗り越えたか」「個人目標の立て方」「入社後に感じたギャップ」について質問した人もいましたよ。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 「お客様に言われて一番嬉しかった言葉やできごとを教えてください」と質問(女性、面接時21歳)
  • 面接官の方に「なぜこの会社に入ろうと思ったのか」を質問しました(女性、面接時29歳)
  • 面接官の入社動機や現在の仕事のやりがいを質問しました(男性、面接時33歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容5位 休日・休暇について

5位は500人中27人が回答した「休日・休暇について」となりました。

「有給休暇のとりやすさ」「急な休みへの対応」「シフト制の場合、希望休がとれるか」について聞いたという体験談が寄せられています。

ただ仕事内容にまったく触れずに休日のことだけを聞くと、「待遇面だけを気にしている」というマイナスな印象に繋がる可能性もあります。

「将来長く働いていくために育児休暇や有給休暇の取りやすさが重要だと考えているので、状況を教えていただけますか」など、前向きさをアピールしながら質問するなどの工夫が必要でしょう。

どうしても直接聞きにくい場合には「転職エージェントを通じて聞く」という方法もあります。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 有給休暇取得率について(女性、面接時23歳)
  • 「子どもがいるので急なお休みを頂くこともあると思うのですが、業務に支障はあるでしょうか」と質問(女性、面接時34歳)
  • 「完全週休2日となっていますが、繁忙期など例外はあるのでしょうか?」と質問しました(男性、35歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容6位 職場の人数・年齢構成

6位は500人中26人が回答した「職場の人数・年齢構成」です。

「何歳くらいの方が中心になって活躍されている職場ですか」という聞き方をした人も。

希望部署の人数や年齢層を聞くことで、職場の雰囲気を掴めそうですね。

希望配属先の具体的な情報について質問することで、入社後のイメージを膨らませられますし、会社への志望度の高さをアピールすることもできます。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 希望部署の人数、構成などを質問しました(女性、面接時25歳)
  • 配属予定のグループの人数と年齢構成はどのくらいか(男性、面接時32歳)
  • 事務所内で、事務専属として従事している人数を聞きました(女性、面接時42歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容7位 採用者に求めること

7位は500人中24人が回答した「採用者に求めること」でした。

「求める人材像」「応募者・採用者に期待すること」「どのようなスキルが求められているか」を確認したという回答が寄せられています。

やる気や熱意をアピールできる逆質問ですね。

ただ「求める人材像やスキル」は求人票などに記載されている場合もありますので、十分確認してから質問しましょう。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • どんな看護師を求めるか(女性、面接時21歳)
  • 「私が希望する職種はどのようなことが大切であると考えているか、またはどのようなことを期待しているか」を質問しました(女性、面接時26歳)
  • 今回の募集に関して、応募者に期待している役割はどのようなことか(男性、面接時41歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容8位 残業の有無や時間

8位にランクインしたのは、500人中20人が回答した「残業の有無や時間」でした。

「平均的な残業時間」や「残業を減らすための取り組み」について聞いたという回答が寄せられています。

ただ残業についての質問は、聞き方によってはマイナスイメージに繋がることも。

どうしても聞いておきたいなら「求人情報には残業ありと書かれていましたが、具体的にはどれくらいでしょうか」「必要ならば残業しますが、平均的には月何時間くらいでしょうか」など、「求人情報ではわからなかった」「必要なら残業もする」という姿勢を見せつつ質問するのがベター。

聞きにくい場合は転職エージェントを通じて調べる方法もあります。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 残業や有給休暇についての説明があまりなかったので、実際の状況について尋ねた(女性、面接時24歳)
  • 自分は残業をしないように工夫をしているが、御社ではどのような取り組みをしているか(男性、面接時36歳)
  • 残業時間や休日出勤の可能性について。どれくらいの頻度で残業や休日出勤があるか(女性、面接時38歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容9位 教育体制について

9位は500人中18人が回答した「教育体制について」でした。

「研修の期間や内容について」「OJTについて」の質問をしたという回答がありました。

研修や教育体制に関する質問をすれば、企業の社員教育への熱意や社員に期待する能力を知れるでしょう。

ただ「教えてもらえるのが当たり前」というような姿勢だと「頼りない」「受け身」と見られてしまうこともあるので注意が必要です。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 医療系の職種でしたので「どんな勉強会を行っていますか?」と質問しました(男性、面接時28歳)
  • 入社後の研修があると伺いましたが、具体的にはどのような研修を受けられますか(女性、面接時38歳)
  • 慣れていないことは教えてもらえるのかどうか(女性、面接時41歳)
〔出典〕独自アンケート調査

面接で逆質問した内容10位 給与額について

10位は500人中17人が回答した「給与額について」です。

「自分のキャリアだと給与がいくらになるのか聞いた」「歩合給について質問した」などの回答が寄せられています。

ただ選考段階で給与面・条件面について聞くのはリスクを伴いますし、明確な回答が返ってくるとは限りません。

聞き方の工夫としては「自分と同等の年齢やスキルの人のモデル年収を聞く」方法があります。

また「具体的な条件面の提示は、いつごろいただけますか」と質問し、条件提示を待つのもアリ。

転職エージェントを通じてモデルケースの情報を入手したり、年収の交渉をしたりするのも1つの方法です。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

※回答の一部を紹介

  • 入社後に資格を取得した場合に給料は上がりますか(女性、面接時18歳)
  • 給与体系やモデルケースなどについて質問しました(男性、面接時34歳)
  • 昇給額について(男性、面接時35歳)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

逆質問は、「熱意」「意欲」「企業に興味」があることをアピールできる内容にしましょう。

なぜなら、採用担当者に好印象を与えられ、採用にもつながりやすくなるからですね。

今回のアンケートでも、「準備しておくこと」「仕事内容の詳細」など、働くこと前提の前向きな内容が上位にランクインしています。

また、社内の人間関係や職場の年齢構成など、職場の雰囲気に関する内容の質問も、企業に興味があることをアピールできる逆質問です。

もちろん自己アピールも大切ですが、聞いておきたいことも忘れず確認するようにしましょう。

転職後「有給が取りにくい」「残業が多すぎる」など、確認を怠ったことで後悔しないためですね。

ただし、待遇についての逆質問は、仕事内容や社風よりも条件面を重視している人だと思われてしまうリスクも。

条件面を重視する人は、転職エージェントに聞いてもらったり、交渉してもらうのもアリですよ。

面接中に説明があった内容や、求人票や企業のホームページに掲載されている内容についての逆質問はNGです。

「集中力がなく話を聞けない人」「情報収集や事前準備をしない人」だと思われるので注意してくださいね。

面接の逆質問で聞きたいことがなくても「特にありません」はNG

  • 「緊張のあまり頭が真っ白になった」
  • 「聞きたかったことがすべて面接内で解決した」

逆質問したほうがいいとわかっていても、聞きたいことがない場合もありますよね。

面接の逆質問で聞きたいことがなくても「特にありません」はNGです。

企業は逆質問で、応募者の以下の点をチェックしているからですね。

  • 意欲・熱意
  • コミュニケーション能力
  • 自社との相性
  • 応募者の疑問や不安の解決

逆質問がなければ、「疑問が解決したお礼」と「入社意欲のアピール」をしましょう。

【逆質問がないときの回答例】

  • 「今回の面接で疑問点が理解できました。十分に説明いただきありがとうございます。お話を聞いて、これまでの経験が活かせることもわかり、御社への入社の気持ちが一段と強くなりました。」
「特にありません」と言ってしまったら、意欲や能力などをアピールする絶好のチャンスを失うので注意しましょう。

面接での逆質問の内容は最低でも3~5個は用意しておこう

面接での逆質問の内容は、最低でも3~5個は用意しておきましょう。

なぜなら、用意していたとおりの質問ができなかったり、面接中に質問する予定の逆質問が解決する場合もあるからですね。

用意しておく数が多ければ多いほど、面接中に逆質問の手持ちが減ってしまっても、落ち着いて対応できますよ。

ちなみに面接方法や面接時間などによって、逆質問できる数は限られています。

以下は目安の逆質問数です。

面接方法 目安の逆質問数
集団面接 1個
個人面接 1~2個
最終面接 3~5個

集団面接は、ほかの応募者もいるので質問数は1個が限度です。

個人面接の場合、逆質問を1個したあと「ほかに質問はありますか」と2個目の逆質問があるか聞かれるケースも。

最終面接は社長や役員へ、最後のアピールや最終的な確認ができる場でもあるため、逆質問の数は少し増える傾向にあります。

余裕をもって、逆質問を用意しておくようにしましょう。

面接準備が不安な人は、逆質問のノウハウもある「転職エージェント」や「就活エージェント」に相談するのもアリですよ。
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まとめ

500人にアンケートを行ったところ、就職・転職の面接で「逆質問」をした経験がある人は73.6%でした。

逆質問した理由は「その会社への興味ややる気をアピールするため」「疑問点があったから」など。

逆質問しなかった理由としては「緊張してできなかった」「疑問点がなくなったから」などが挙がりました。

逆質問の内容第1位は「入社までに準備すべきこと」。

仕事への熱意をアピールできる質問と言えますね。

「休日のとりやすさ」「残業の有無」「給与」について質問したという人もいましたが、一般的には「面接では、待遇面についてばかり質問するのはよくない」と言われます。

しかし、面接の逆質問で何も聞かないのはNGです。

最低でも3~5個の質問内容を用意して面接に挑みましょう。

もし面接に不安がある場合は、「転職エージェント」や「就活エージェント」などの面接対策を活用してみてはいかがでしょうか。