【転職でコネを使うメリット・デメリットランキング】経験者249人アンケート調査

「コネを使って転職」というと「古臭い」とか「楽に入社できそうだけど、いいイメージではない」と考える人が多いかもしれません。

しかし今でもコネ転職は多く、「リファラル(推薦・紹介)採用」という言葉で取り入れている企業もあります。

実際コネを使って転職するとなると、どのようなメリット・デメリットがあるのか気になりますよね。

そこで今回はコネを使って転職したことがある249人にアンケートを実施。

「コネ転職のメリット・デメリット」や「誰のコネを使ったか」「コネ転職してよかったか」について聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:コネを使って転職したことがある人
  • 調査日:2021年6月22日~7月7日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:249人(女性147人/男性102人)

転職時のコネで最も多いのは「親」

まず「転職に利用したのはどんな(誰の)コネですか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

上位7位までをランキング形式で紹介します。

転職時に誰のコネを利用したか

1位は「親」でした。

僅差で「友人」が2位に入っています。

「友人の親に紹介してもらった」「友人の親が経営している会社に転職」など、友人つながりのコネは「友人」に含みます。

家族や友人などプライベートでのつながりを利用した人が多かったものの、「上司」「取引先」など前職の関係者のコネを使った人もいました。

6位「知り合い」の種類はさまざまで、「プライベートで知り合いになった経営者」「同じヨガスタジオに通っていた人」「アパートの大家さん」のコネを使ったという体験談が寄せられました。

なお8位以下には「兄弟」なども入っています。

コネ転職のメリット1位は「採用までがスムーズ」

続いて「コネ転職のメリット」について聞いたところ、回答は以下のようになりました。

回答数が多かった順に7位までをランキング形式で紹介します。

コネ転職のメリット

ダントツの1位は「採用までがスムーズ」でした。

2位には「採用されやすい」が入り、採用に至るまでの楽さを挙げた人が多くなりました。

3位以下は「待遇がいい」「事前に職場の雰囲気がわかる」と続きます。

8位以下には「ハードルが高めの転職が叶う」「融通がきく」などが入りました。

では具体的な回答を紹介します。

1位 採用までがスムーズ

  • 最終面接までのスピードが他の方に比べて早かった(女性、転職時25歳)
  • 採用試験で1次面接だけ受けて合格した(女性、転職時32歳)
  • 採用試験結果がめちゃめちゃ早く判明すること(男性、転職時35歳)

「コネを使った転職のメリット」第1位は「採用までがスムーズ」でした。

「面接・履歴書なしで転職できた」「面接が1回だけですんだ」「採用の連絡までが早い」「即採用された」など、採用までが早いという意見が多数。

面接を受けたという人からも「面接でもたいしたことは聞かれなかった」「顔合わせのような挨拶で済んだ」という体験談が多く寄せられました。

2位 採用されやすい

  • 採用試験は通常通り受けますが、「とりあえず受かる」という安心感がありました(女性、転職時24歳)
  • 100%内定が貰える(女性、転職時27歳)
  • 採用面接が形式的なもので、入社は決まっていたため、面接で緊張しなかった(男性、転職時34歳)

2位は「採用されやすい」でした。

「入社できるのは決まっており、試験・面接が形式的」「不採用になる可能性がほぼない」という回答が多く寄せられています。

「精神的に不安にならなくていい」「採用前提で話が進んだので、転職に伴う引越しなどの準備に時間を割けた」という意見・体験談もありました。

3位 待遇がいい

  • 最初のスタートが平社員ではなく役職付きであることがメリット(女性、23歳で転職)
  • 入社の際、一般の人の給与と比べて明らかに高い初任給に設定してもらえました(女性、転職時29歳)
  • 外資系でやりたいポジションにつけるのと、年収UP(男性、転職時46歳)

「待遇がいい」が3位でした。

「役職付きでの入社」「普通に入社した人より給料がいい」などの回答が寄せられました。

「パートとして入社し、半年で正社員になれた」「コネの力で出世できた」という声も。

「部署を自分で選べた」という人もいました。

4位 事前に職場の雰囲気がわかる

  • 会社の雰囲気などを事前に聞けて、給与や福利厚生面がわかり、不安がなかった(女性、転職時25歳)
  • 社内の実情や問題点などを理解したうえで、面接を受けられる(男性、転職時29歳)
  • あらかじめ、転職先の職場ムードについて、比較的正確な情報をえられたことがメリットでした(男性、転職時48歳)

「事前に職場の雰囲気がわかる」が4位でした。

「社風や職場の雰囲気、働き方がわかること」をメリットとして挙げた人も多くなりました。

事前に聞けると不安が少なくなりますし、社風が自分に合っているか知ったうえで面接に臨めますね。

5位 事前に人柄について伝えられる

  • 自分の身元と能力が相手にわかってもらえている(女性、転職時32歳)
  • 自身の人となりや人間性が採用側に伝わっており、簡単な面接で採用を決めていただいたことが最大のメリット(男性、転職時34歳)
  • あらかじめスキルや人となりをある程度は伝えてくれているので、好評価で面接をしていただける(女性、転職時39歳)

5位は「事前に人柄について伝えられる」です。

事前に紹介者から採用担当者に「人柄」「学歴」「職歴」について伝えてもらえることをメリットだと考える人も多くなりました。

「最初から信用してもらえる」「はじめから親しみを持って話しかけてもらえる」などの意見も。

入社してから「私について伝えてくれたことで、働きやすい環境になっていた」と感じた人もいました。

6位 気にかけてもらえる

  • 叔父さんの友達である部長クラスの人達から声をかけてもらえる(女性、転職時24歳)
  • コネのおかげで、周りが丁寧に教えてくれた気がする(男性、転職時32歳)

「気にかけてもらえる」が6位。

「上司や経営者が優しくしてくれる」「周りからサポートしてもらえる」といった体験談が寄せられています。

「社長のコネなので、新入社員教育時、担当講師が優しい」「私の背後に紹介者の影がちらつくからか、転職先で丁寧に扱ってくれる」などの回答もありました。

7位 職場に馴染みやすい

  • 先に自分の人物像が先輩を通じて社内に広がっているので、溶け込みやすい(男性、転職時23歳)
  • 入ってすぐに周りと馴染みやすい(女性、転職時44歳)

7位にランクインしたのは「職場に馴染みやすい」。

「先に顔を覚えていてくれたので、馴染むまでがスムーズだった」「同僚・上司になる人は全員知り合いだった」などの回答がありました。

転職した本人は「知り合いがいることで、馴染みやすい」ですし、受け入れる側も「あの人の知り合いなら」と受け入れやすくなるのでしょう。

コネ転職のデメリット1位は「辞めにくい」

続いてコネ転職のデメリットについても聞きました。

回答数上位7位までをランキング形式で紹介します。

コネ転職のデメリット

ダントツの1位は「辞めにくい」でした。

2位以下はかなり差がついて「周囲の視線がツライ」「期待が大きい」と続きます。

8位以下には「仕事・職場への不満をいいにくい」「周囲から気を使われる」などが入りました。

また「デメリットはない」と答えた人は11人でした。

では具体的な回答を紹介します。

1位 辞めにくい

  • 退職する際に「紹介者に迷惑がかかるのでは」と悩んで、なかなか退職に踏み切れなかった(女性、転職時24歳)
  • 面接もなく親切にして頂いていたので、仕事内容が合わなくても「辞める」と言えず、少しギクシャクしてしまいました(女性、転職時29歳)
  • 退職しにくいです(男性、転職時40歳)

コネ転職のデメリット第1位は「辞めにくい」でした。

「辞めたら紹介してくれた人に迷惑がかかるのでは」「スムーズに採用してもらったのに申し訳ない」と感じ、退職を言い出しにくかった人が多数。

「言い出せずに数ヶ月経ってしまった」「結婚して退職しましたが、紹介者である父や採用してくれた社長のことを考え、かなり退職時期を遅らせました」などの意見も。

また退職したあとに「コネを使って下さった方に、親が謝罪しに行った」という体験談もありました。

2位 周囲の視線がツライ

  • コネを使ったことで、転職したばかりの頃は仕事ができないと思われた(女性、転職時25歳)
  • 同僚が冷たい目で見てきた(女性、転職時30歳)
  • 周りに努力して入社していないと思われる(男性、転職時37歳)

「周囲の視線がツライ」が2位でした。

「コネ入社という色眼鏡で見られてしまう」「周りの視線が冷たい」という回答が目立ちました。

「同期や年齢が近い人からはあまりよく思われていなかったので、昼休憩の時間が少し寂しかった」という人も。

「紹介者と紐付けて見られる」「自分自身を見てもらいにくい」という意見もありました。

3位 期待が大きい

  • 紹介されたくらいだからスキルが高いと思われている(女性、転職時22歳)
  • 最初からある程度仕事ができなければいけない(女性、転職時34歳)
  • 社長推薦での就職だったので、仕事の成果に対するプレッシャーがすごい(男性、転職時40歳)

3位は「期待が大きい」でした。

「この人の紹介・推薦だから、もっとできるでしょ」「経験が過大評価された」など、期待されてしまったという人が多くなりました。

「期待が重荷だった」「期待にこたえようとするプレッシャーがきつかった」という回答も。

中には「期待されて入社したが、そこまでの能力はないなと会社の方から評価された」という経験をした人もいました。

4位 紹介者に対するプレッシャー

  • 「ミスをすると、紹介してくれた親族の顔に泥を塗ってしまうんじゃないか」というプレッシャーがつきまとう(男性、転職時25歳)
  • 仕事でミスをしてしまった時に、引き抜いてくれた人にペナルティがいかないかヒヤヒヤする(女性、転職時33歳)

「紹介者に対するプレッシャー」が4位でした。

「紹介者の顔に泥をぬれない」「仕事ができないと、友人の評判に関わる」などの回答が寄せられています。

紹介者のためにも「ミスをしてはいけない」「雑な仕事では失礼」「まじめにしないと」「サボれない」など、プレッシャーを感じた人も多いことがわかります。

5位 陰口・いじめにつながる

  • コネ入社を妬む人から陰口を言われたりしました(女性、転職時23歳)
  • 社長のコネと陰口を言われる(男性、転職時28歳)

5位は「陰口・いじめにつながる」です。

「嫉妬によるいじめが多少あった」「同僚から嫌味を言われた」「親族の人なんだとコソコソ言われてしまう」「紹介者によくしてもらった分、それをよく思わない人からのいじめがひどかった」といった回答がありました。

中には「根も葉もない噂を立てられた」という人もいました。

6位 気をつかう

  • 叔父さんの友達が直属の上司だったため、気をつかいました(女性、転職時24歳)
  • 親族が同じ会社内にいると、周りから弟の話をされることがあり、気をつかってしまいます(男性、転職時30歳)

7位にランクインしたのは「気をつかう」。

「いつも礼儀正しい行動を意識していました」「休むのに気をつかった」などの回答が寄せられました。

「紹介者とSNSで繋がっており、投稿を見られていると思うと気をつかった」という人も。

「仕事とプライベートの知り合いが同じ」となると、プライベートアカウントにも仕事の愚痴などを書きづらくなりますね。

7位 能力に見合わない仕事

  • 必要な能力がないのに採用されてしまい、仕事ができずに困る場合がある(男性、転職時28歳)
  • 周囲と能力差があった(女性、転職時32歳)

「能力に見合わない仕事」が7位でした。

「パソコンを使いこなせなかったので苦労した」「実力が足りない」など、入ってから苦労したエピソードが寄せられました。

また「学歴やスキルが不足していたため、周りの同僚からよく思われなかった」という回答もありました。

転職時にコネを使ってよかった人は77.9%

最後に「転職時にコネを使ってよかったと思いますか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

コネ転職の満足度

「よかった」「まあよかった」という人が77.9%と、8割近くになりました。

「採用されやすい」「待遇がいい」「事前に職場の雰囲気がわかる」などのメリットはやはり大きいようです。

ただコネ入社には「辞めにくい」などのデメリットも。

「よほど大きなライフイベントが起こらない限り、辞めない覚悟が必要」というアドバイスもありました。

コネを使うなら「本当に入りたい会社か」「自分に合っているか」や「辞めたときに紹介者との関係は気まずくならないか」など、きちんと考えて疑問を解消しておく必要がありそうです。

「ラクに入社できるから」と安易に転職を決めてしまうと、後悔するかもしれません。

まとめ

コネを使って転職したことがある249人を対象にアンケートを実施した結果、「コネ転職のメリット」第1位は「採用までがスムーズ」でした。

早く高い確率で採用されることにメリットを感じた人が多数。

一方のデメリットは「辞めにくい」。

紹介者や採用してくれた会社のことを考え、「仕事が合わなくても退職を言い出しにくい」と困った人が多数いました。

ただ「コネを使って転職してよかった」という人は8割近くにのぼっており、デメリットはあるもののメリットを強く感じている人が多いとわかります。

「転職活動がなかなかうまくいかなかったのに、コネだとすぐ決まった」という体験談もあります。

「コネ入社にはなんとなく抵抗がある」という人も、機会があればまずは話だけでも聞いてみてはいかがでしょうか。