【引越しを伴う転職で困ったことランキング】500人アンケート調査

心機一転、引越しをともなう転職がしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

職場も家も新しくなると気分は一新されそうですが、生活が大きく変化するので、馴染むまでに時間がかかり精神的に辛いこともあるでしょう。

そこで今回は「なぜ引越ししてまで転職したのか」「引越しにともなう転職で困ったことはなにか」を探るため、引越しをともなう転職の経験者500人にアンケートを実施しました。

【調査概要】

  • 調査対象:引越しをともなう転職の経験がある人
  • 調査日:2021年5月5日~18日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:500人(女性296人/男性204人)

引越しを伴う転職 属性

引越しを伴う転職をした理由1位は「勤務地が遠方だから」

まず「引越しを伴う転職の理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

上位7位までをランキング形式で紹介します。

引越しを伴う転職をした理由

1位は「勤務地が遠方だから」でした。

1位と僅差の2位は「志望企業が遠方にしかない」で、3位以下は「引越したくて転職」「Uターンのため」と続きます。

仕事のために引越しした人だけではなく、引越しするために転職した人も多いとわかります。

8位以下には「家族が転勤するため」「前職の寮に住んでいたから」「転職先の寮に入るため」「一人暮らししたくて」といった回答も入りました。

また転職により収入が減ったため、より家賃の安いところに引越した人もいました。

では具体的な回答を紹介します。

1位 勤務地が遠方だから

  • 県の職員になったら、片道2時間以上かかる地域に配属された(男性、20代で転職)
  • 転職先の都合により、面接時に聞いていた勤務予定支店が急遽変更となったため(男性、30代で転職)
  • 採用された会社がたまたま自宅から遠かったため(女性、40代で転職)

1位は「勤務地が遠方だから」です。

「採用された職場がたまたま遠方だった」という人が多かったものの、中には「転職したら、勤務先が希望と違った」「東京支社だったが、静岡県の工場を任せると言われた」など予期せず引越すことになった人もいました。

「東京本社配属になりたくて転職したが、大阪支社勤務が決まった」という回答も。

また「通えるかなと思ったけれど、意外に遠かった」「勤務地ではなく研修地が遠くて引越した」といった体験談もありました。

2位 志望企業が遠方にしかない

  • 就きたい職業が特定の地域にしかなかったからです(女性、20代で転職)
  • 声をかけてくれた会社がたまたま県外にあり、引越ししてでも入りたかったから(男性、30代で転職)
  • 行きたい会社が東京だったため(男性、50代で転職)

2位は「志望企業が遠方にしかない」です。

「やりたい仕事が都会にあった」「働きたい会社が自宅から遠かった」など、希望の企業や職種を求めて、転居ありの転職を前提に転職活動した人も多いとわかります。

「転職活動の際、勤務地にこだわっていなかった」という人もいました。

「特定の土地でしか栽培できない農産物を育てる仕事のため」という回答も寄せられています。

3位 引越したくて転職

  • 誰も自分を知らないところで、イチからはじめたかったから(男性、20代で転職)
  • 旅行がきっかけで住みたいと思った国に仕事をみつけて、日本から引っ越しをしました(女性、30代で転職)
  • 東京で働きたいという夢があったため(男性、40代で転職)

3位は「引越したくて転職した」という人でした。

「憧れの都会で働きたい」「好きな国や土地で暮らしたい」など、まず「引越したい」という思いがあって転職を決意した人も多数いることがわかります。

「地元を離れたい」「心機一転、頑張りたかった」という意見もありました。

また「同じ県で仕事をしていると、前職の関係者と会うかもしれないのが嫌だったので」という回答も寄せられました。

4位 Uターンのため

  • 東京での暮らしに疲れて転職を考えていたところ、地元の人脈を介して転職が決まった(男性、20代で転職)
  • 生まれ育った地元に帰りたいと思っていたからです(女性、30代で転職)
  • 親の介護が必要で家の近くの会社に転職(男性、40代で転職)

4位は「Uターンのため」に転職したという回答でした。

3位「引越したくて転職」とも似ていますが、この項目ではUターンに限定して集計しています。

Uターンの理由は「親の介護や看病」「家業の手伝い」「慣れている土地に戻りたい」「友人が多いから」など。

また「前職では頻繁に転勤があったので、実家近くで腰を据えて働きたくなった」という回答もありました。

5位 通勤の利便性を考えて

  • 前の家からも通えたが、会社の近くに引っ越すことで、通勤時間などを短縮したかった(男性、20代で転職)
  • 会社に通いやすい沿線に住みたいと思ったからです(女性、30代で転職)
  • パン屋さんで働きたくて、朝が早いため最寄駅に引っ越しをしました(女性、40代で転職)

5位は「通勤の利便性を考えて」です。

転職前に住んでいた家からも通おうと思えば通えるけれど、より通勤に便利なところに引越したという人も多くなりました。

「勤務開始時間が早いから」「勤務終了時刻が遅い業種だから」など、勤務時間の都合上、会社の近くに住むことにした人も目立ちます。

また「電車でも通える距離だったが、自転車で通いたかった」という回答もありました。

6位 結婚・同棲のため

  • 結婚して夫の会社の社宅へ入居することに。社宅から自分の勤務地までが通勤圏内でなかったため転職をした(女性、20代で転職)
  • 当時付き合っていた遠距離の彼氏と同棲をすることになったため(女性、20代で転職)
  • 結婚を機に、相手の住んでいる土地に引越しすることを決めたので(女性、30代で転職)

6位は「結婚・同棲のため」です。

結婚や同棲のために引越すことになり、転職したという人がほとんど。

少数ですが「転職と同棲のタイミングがたまたま同じだった」という人もいました。

なお、「結婚・同棲のため」と回答した19人中17人が女性でした。

7位 地元で仕事が見つからなかった

  • 住んでいた場所が田舎で求人が少なく、働くためには都会に行かなければならなかったため(女性、20代で転職)
  • ハローワークに通っててもいい仕事がなく、たまたま出稼ぎの仕事を見つけたので挑戦してみようと思いました(女性、30代で転職)
  • 地元で就職先が見つからず、東京での就職が決まったから(女性、50代で転職)

7位にランクインしたのは「地元で仕事が見つからなかった」です。

「地元に求人自体が少なかった」という人や、求人はあるものの「希望職種がなかった」「地元だと職種が限られていた」という人がいました。

具体的には「アパレル業界に転職したかったが、住んでいる街には洋服店が少なかった」などです。

また「地元の求人では給料が少なかったから」という回答も寄せられています。

引越しを伴う転職で困ったこと1位は「金銭面」

続いて「引越しをともなう転職で困ったこと」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

回答数が多かった順に7位までをランキング形式で紹介します。

引越しを伴う転職で困ったこと

ダントツの1位は「金銭面」でした。

2位以下は、「友人・知人がおらず寂しい」「新しい土地に馴染むこと」と続きます。

8位以下には「ホームシック」のほか「転職活動で移動するのが大変だった」「外国語や方言に慣れなかった」といった回答が入っています。

「困ったことはない」と答えた人も13人いました。

では具体的な回答を紹介します。

1位 金銭面

  • 東京で大阪の仕事を探すのは難しく、一旦無職になったため、収入が途絶えて困った(男性、20代で転職)
  • 神奈川から福岡への転居だったため、引越し代がかなり負担になりました(女性、30代で転職)
  • 家族と単身の2所帯となるので、その生活費に困りました。前職よりも生活は余裕がないように感じます(男性、50代で転職)

1位は「金銭面」でした。

引越し費用がかさんで困ったという回答が目立ち、「会社からの補助があったものの、予想以上に高くついた」「引越し業者の繁忙期だったので高かった」という体験談が寄せられています。

「以前の会社では家賃補助があったが、転職後はなくなった」「敷金・礼金は会社負担してくれたが、家賃そのものが高かった」など家賃に関する回答も。

また「収入そのものが減った」という意見もありました。

2位 友人・知人がおらず寂しい

  • 近くに友人や家族がいないこと。仕事で辛いことがあっても、気軽に会って話せる人がいなかった(女性、20代で転職)
  • 周りに知っている人がおらず、引越しして1ヶ月くらいは寂しくて精神的に辛かったです(女性、30代で転職)
  • まったく知らない土地だったので周囲に知り合いもなく、困ったときに相談する人がいなくて参りました(男性、40代で転職)

2位には「友人・知人がおらず寂しい」が入りました。

悩みを相談したり、一緒に遊べる相手がいなくて寂しかったという意見が多数。

「休日が暇になった」という回答も。

転職を機に「友達と疎遠になった」という人もいました。

3位 新しい土地に馴染むこと

  • まったく知らない土地なので、買い物する場所や駅など、地理を覚えるのに時間がかかりました(男性、20代で転職)
  • 土地に慣れませんでした(女性、30代で転職)
  • 周辺の道路環境やその土地の暗黙のルールなどを覚えるのが大変だった(男性、40代で転職)

3位にランクインしたのは「新しい土地に馴染むこと」です。

「病院やスーパーの場所」「道路や公共交通機関」を把握するのに困ったという回答が多数。

「徐々に慣れた」という人もいれば「慣れるのに時間がかかった」「慣れなかった」という人も。

「慣れない土地での生活と、新しい職場での仕事を両立すること」が大変だっという体験談もありました。

4位 新居の手配

  • 引越し先が遠いため、物件を色々見て回る時間がなかったことが一番困りました(女性、20代で転職)
  • 土地勘がなく、どこに住めば暮らしやすいか見当がつかなかった(男性、30代で転職)
  • アパートを契約するときの入居審査。年収を記入する欄があったため、その時は例外的に見込み額として審査してもらった(男性、40代で転職)

「新居の手配」に困ったという人が4位です。

「物件を見る時間がなかった」「どこに住めば便利かがわからなくて」という意見が多数。

また契約手続きや入居審査に困ったという声もありました。

とくに転職前で「収入の証明」や「内定の証明」ができない状態だと、入居審査が難しくなります。

5位 人間関係の構築

  • その地の習慣や人付き合いに慣れず、しばらくは外に出られませんでした(男性、20代で転職)
  • 子どものママ友付き合い(女性、30代で転職)
  • 転職先の土地の方々と仲良くなるのに時間がかかった(男性、40代で転職)

5位は「人間関係の構築」です。

3位の「友人・知人がおらず寂しい」とも似ていて、馴染みがない土地での人付き合いに悩んだ人が多いとわかります。

仕事でもプライベートでも、新しい場所でイチから人間関係を築いていくのは大変ですよね。

「会社の人とは飲み会をしたりしますが、プライベートでの友達はまだ出来ていない」「頻繁には帰省できず、友人ができるまではかなり孤独だった」という回答もありました。

6位 引越し作業が大変

  • バタバタした状況で住所変更などの手続きをしなければならなかったこと(女性、20代で転職)
  • 退社から入社までしばらくの間、ウィークリーマンションに住むことになった。荷物を持っての移動になるので大変だった(男性、30代で転職)
  • 引越しで休みがつぶれてしまったこと(男性、40代以上で転職)

6位は「引越し作業が大変」です。

荷造りや荷ほどきはもちろんのこと「不要になった家具の処分」「新しい家具・家電の購入」「住所変更手続き」が大変だったという声が多数。

「予算をおさえるために引越し業者を頼まなかったので、大変だった」という声も複数ありました。

また「引越し決定のタイミングが遅く、予定よりも遅い時間帯での引越し作業になった。もっと計画的にすすめるべきだった」という反省点を寄せてくれた人もいました。

7位 慌ただしさ

  • 退職の引き継ぎ最中での引越しだったため、慌ただしかったこと(男性、20代で転職)
  • 内定から入社日まで2週間しかなかったので、とにかく時間がなくバタバタだった(女性、30代で転職)
  • 転職準備をしながら、引越し準備もしなければならなかったこと(男性、50代で転職)

「慌ただしさ」を挙げた人が7位でした。

仕事をしながら引越し準備をしたり、内定から入社までの期間が短かったりして「時間がない」と答えた人が多数。

中には「元の職場との日程調整がうまくいかず、退職した翌日に入社という日程になってしまい、引越しにあてられる日数が少なかった」という人も。

とくに引越しをともなう転職の場合には「退職日の調整」や「引越しのタイミング」が大切だとわかります。

引越しにかかった費用平均は35.5万円

続いて「引越しにかかった費用」について聞いたところ、以下のような結果になりました。

引越しにかかった費用

引越し費用の平均は35.5万円。

距離や家族構成によっても費用は違いそうですね。

「会社が全額負担してくれた」などの理由で、「自己負担は0円」と答えた人が11人。

また自己負担はあったものの「敷金礼金は会社が負担してくれた」「引越し費用は一部補助が出た」という回答も。

一方で家具なども揃えたことで、100万円以上と高額の費用がかかった人もいました。

引越しを伴う転職をしてよかった人は84.0%

最後に「引越しをともなう転職をしてよかったですか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

引越しを伴う転職をしてよかったか

「よかった」「どちらかといえばよかった」と答えた人があわせて84.0%にのぼり、多くの人が満足しているという結果に。

引越しをともなう転勤で困ったことや苦労したことはあったものの、結果的には満足している人が多いようです。

では、具体的な回答を紹介します。

良かった人の理由

  • 転職で仕事と同時に住居も変えることで、気持ちの切り替えができたから(女性、20代で転職)
  • 親の近くに戻ったことで、何かあった時にすぐに対応できるという安心感がある(男性、30代で転職)
  • 好きな仕事ができているので、転職のために引越して正解だったと思っています(男性、40代で転職)

「よかった」「どちらかといえばよかった」と回答した人からは「心機一転できた」「やりたい仕事につけた」「勤務地近くに引越したので、仕事に集中できた」といった回答が寄せられました。

また実家や実家近くにUターンした人からは「安心感」「実家暮らしで経済的に楽になった」「慣れた環境で精神的に安定した」という意見も。

一方で縁のなかった土地に引越した人からも「知り合いがおらず最初は寂しかったが、人間関係が築けてからは充実している」「休日にお店を探すのが楽しい」と、引越し先での生活を楽しんだエピソードも多数寄せられています。

「実家暮らしが窮屈だったので、一人暮らしになってラク」という回答もありました。

悪かった人の理由

  • 誰もいない土地は寂しすぎた。彼とも遠距離になってしまったし、とにかく不安で仕方なかった(女性、10代で転職)
  • 引越し費用が思ったよりもかかってしまい、将来のために貯めていたお金を結構使ってしまったから(男性20代で転職)
  • 引越しと転職、新しいことだらけで、慣れるまで精神的な負担が大きかった(男性、30代で転職)

「悪かった」「どちらかと言えば悪かった」と答えた人からは「精神的にツライ」「金銭面で苦労した」という回答がありました。

「周りに知り合いが誰もいないことが、これほど精神的に苦痛とは思わなかった」「人間関係をイチから築ける人は苦にならないかもしれないが、並大抵じゃないと思う」という意見も。

「単身赴任になったのでつらかった」「一人暮らしのしんどさ、実家の楽さがわかった」という体験談も寄せられています。

引越しまでして転職したのに「新しい仕事や土地に馴染めず、結局退職してしまった」という人も複数いました。

まとめ

引越しを伴う転職を経験した500人にアンケートを行ったところ、引越しをともなう転職で困ったこと第1位は「金銭面」でした。

とくに引越し費用や家具・家電費用が高額になって困ったという人が多数。

引越し費用や家賃を負担してくれる会社ばかりではないので、遠方への転職を考えているなら、引越し費用を準備しておくほうがよさそうです。

引越しをともなう転職をして「よかった」「どちらかといえばよかった」と答えた人は84.0%。

困ったことや苦労はあるものの、引越しと転職をして「やりがいのある仕事を手に入れた」「気に入った土地で過ごせている」と満足している人が多いとわかりました。