夫が転職して困ったことランキングと困ったときの対処法

定年まで同じ会社に勤める男性は、今や3人に1人。転職は決して珍しいことではありません。

しかし、夫の転職は家族や家庭生活に影響を与えます。

妻が専業主婦の場合、夫の収入は家計に大きく影響しますし、勤務形態や勤務地が変わることで、生活サイクルや夫婦の役割分担・負担が変化することも。

そのため、夫が転職するとなると、不安を感じる妻も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「転職経験のある夫」をもつ既婚女性500人にアンケートを実施し、「夫が転職して困ったこと」について調査しました。

また、調査結果でわかった悩みに向けた対処法も合わせて紹介しています。

【調査概要】

  • 調査対象:転職経験のある夫をもつ既婚女性500人
  • 調査日:2021年2月26日~3月5日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答

属性

夫が転職して困ったこと1位は「収入の減少」

転職経験のある夫をもつ既婚女性500人に「夫が転職して困ったことはなんですか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

夫が転職して困ったことランキング

ダントツの1位は「収入の減少」でした。

2位以下にも「無収入の期間ができた」「収入が不安定になった」がランクインしており、夫の転職にともなって、お金の面で苦労をした人が多いようです。

「生活リズムの変化」「引っ越し」など、転職による生活環境の変化を困ったことに挙げた人も多くなりました。

なお「困ったことはない」と回答した人は24人でした。

1位 収入の減少

  • 収入がリアルに半減しました(30代、専業主婦)
  • 都内の大手勤務から、地元の僻地で義父が経営する事業の跡継ぎになり、想像以上の収入減(40代、パート・アルバイト)
  • 転職先では、1年程度見習い扱いで、給与が安かった(50代、会社員)

夫の転職により「収入が減って困った」という人が1位でした。

基本給やボーナスの減少のほか、「住宅手当」など各種手当がなくなって困ったという回答も。

収入減少によって「趣味にかけていたお金も生活費に回すようになった」「外食を減らした」など、生活スタイルを変化させざるを得なかった人もいました。

2位 生活リズムの変化

  • 家を出てから帰宅までの時間が長くなったので、ワンオペの時間も延びた(20代、会社員)
  • ライフサイクルが変わり、自分の働く時間なども調整しなくてはならなくなった(30代、パート・アルバイト)
  • 勤務先が遠くなり、通勤の時間がかかるようになって、朝食やお弁当の準備の時間が早くなった(40代、専業主婦)

2位は「生活リズムが変わって大変だった」という回答でした。

具体的には「配偶者の勤務時間や通勤時間が変わり、自分も合わせないといけない」「休日を一緒に過ごせなくなった」など。

子育てに関して「配偶者が子育てに関わる時間が減ってしまった」「ワンオペになって困る」といった声も寄せられました。

3位 無収入の期間ができた

  • 退職から転職までの2か月、少額の退職金と貯金を切り崩しての生活で、子ども達もわたしも疲弊(20代、パート・アルバイト)
  • 転職した月の給料が、タイミングが悪くしばらく貰えないことがあった(30代、専業主婦)
  • 退職して失業保険を受給するまでの間、収入がなく、預貯金を切り崩した(50代、パート・アルバイト)

夫の転職活動中に「無収入の期間ができて困った」という人が3位でした。

退職後に転職活動をする場合、仕事がなかなか決まらないと無収入の期間が長くなってしまいます。

また、切れ目なく転職した場合でも、給料日の関係で無収入期間ができることも。

夫の転職当時に専業主婦だった人からは「自分が急いで働きに出ることになった」、共働きだった人からも「自分が働いていたとはいえ、夫の収入がなくなって苦しかった」といった回答が寄せられました。

4位 引っ越し

  • 子どもの幼稚園を選び直さないといけなかった(30代、専業主婦)
  • 転勤が伴う転職だったので、自分も仕事を辞めたり、住居を探したりと大変でした(40代、専業主婦)

「転職にともなう引っ越しが大変だった」と回答した人が4位。

荷物をまとめたりなど引っ越しの作業そのものも、知らない土地に馴染んでいくのも大変ですよね。

「国境を超えて転居した人」や「転居のため、自身も転職した人」もいました。

5位 夫の精神状態が悪化した

  • 転職した先で馴染めずに塞ぎ込んでしまった(20代、会社員)
  • 仕事と職場環境に慣れるまでピリピリして神経質になっていたこと。家の中でも空気が張り詰めているようで、精神的に疲れました(30代、会社員)

「夫の精神状態が悪化したことに困った」という人が5位となりました。

希望に満ちた転職や、やりたい業種・職種へのチャレンジであっても、新しい職場や仕事内容に馴染むまでは、誰でも気を張ってしまうもの。

「ストレスを感じ疲れている夫への接し方に困った」という人が多くいました。

6位 保険や税金の手続きが面倒

  • 国民健康保険への切り替え手続きなど、旦那があまり詳しくないので、かなり困りました(30代、専業主婦)
  • 会社の団体で加入していた保険などの手続きが大変でした(40代、パート・アルバイト)

6位は「保険や税金の手続きが面倒」でした。

「国保への切り替えが面倒だった」「保険証について、病院での手続きが面倒だった」など、健康保険に関する回答が多数。

また「会社員から自営業に転職したので、保険や税金のことをすべて自分たちでやることになり、大変」という声もありました。

7位 収入が不安定になった

  • 給料が月給から歩合制に変わり、休みの多い月になると給料が大幅ダウンに(20代、専業主婦)
  • 転職してから給料が毎月違い、月のお金がいくら入るかがいつも不安だった(30代、専業主婦)

困ったこととして「収入が不安定になった」を挙げた人が7位。

固定給から歩合制の会社に転職したり、会社員・公務員から自営業に転職したりすると、毎月の収入が不安定になりがちです。

お給料が少ない月でも、支出は簡単にはおさえられないので、日常のやりくりに困りますよね。

夫に転職を告げられたタイミングは「転職を考え始めたとき」が半数以上

次に「夫から転職すると聞いたタイミング」について質問しました。

転職を告げられたタイミング

半数以上が「転職を考え始めたとき」に相談されたり、知らされたりしていました。

実は4位には「こちらから転職をすすめた・夫婦で相談しながら決めた」が入っており、多くの人が「本格的に転職活動する前から、夫の転職について知っていた」という結果に。

けれど中には「転職先が決まってから」、寝耳に水で聞かされたという人もいました。

具体的な回答をご紹介します。

1位 転職を考え始めたとき

  • 前の職場ではやっていけないと夫が判断したとき(20代、専業主婦)
  • 転職する前に、転職してもいいかと相談されました(30代、専業主婦)

半数以上の人が、夫が「転職を考え始めたとき」に相談を受けていました。

「会社が嫌で、転職したいと前々から聞いてはいた」など、夫が具体的に転職を計画しはじめる前から、なんとなくの雰囲気を感じていた人も。

急に「転職先が決まった」「1ヶ月後に転職する」などと言われると驚くので、「結果的に転職しようがしまいが『転職したい』と思っているなら、早めに教えてほしい」というのが妻の本音ではないでしょうか。

2位 転職先が決まってから

  • 転職先が決まったあとに「来月から違う会社で働く」と告げられた(30代、会社員)
  • 「建築関係の仕事がしたいから、弟子入りのような生活になる」と聞いたのはもう決めてからで、愕然としました(50代、パート・アルバイト)

2位は「転職先が決まってから告げられた」でした。

「実際に内定が出たあと」や「ほぼ転職先のめどがついたタイミング」で夫の転職について知った人も多いとわかります。

中には「転職が決まって1ヶ月後」に事後報告を受けた人もいました。

3位 転職活動中

  • 書類選考に通り、面談の日程が決まったタイミングで聞きました(30代、会社員)
  • 転職活動中に、今の仕事にやり甲斐が持てないから転職活動をしていると言われました(40代、専業主婦)

夫が「転職活動中」に聞いたという人が3位。

「気になる募集を見つけた」「面接の日程が決まった」「転職エージェントと面談する」など、転職が現実味を帯びてきたタイミングで妻に打ち明ける男性も多いようです。

夫が転職してよかった人は85.4%

最後に「結果的に、夫が転職してよかったと思いますか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

夫が転職してよかったか?

「思う(42.4%)」「まあ思う(43.0%)」を合わせ、85.4%の妻が、「夫が転職してよかった」と答えました。

「夫の転職に際して困ったことがあった」と答えた人も、84.9%が「よかったと思う」「まあ思う」と回答。

困ったことを上回るメリットがあり「結果的には転職してよかった」と満足していることがわかりました。

夫が転職してよかった理由

  • 仕事のストレスから家でずっと暗い顔をしていて、こどもに八つ当たりすることなどもあったので、それが改善されて良かった(30代、専業主婦)
  • 収入は下がってしまったが、前職はシフト勤務で肉体的にかなり辛そうだったので、心身共に安定して働ける方が良かったと思う(40代、専業主婦)
  • 慣れるまでは大変でしたが、前職より残業は大幅に減ったしお給料は増えて夫も元気になった(50代、パート・アルバイト)

「お給料が増えた」「前よりも楽しそうに働いている」「残業が減り、家族の時間が増えた」などを「よかった」理由に挙げた人が多数。

転職したことで家庭内の雰囲気もよくなったことを伺わせる回答が多く見られました。

夫が転職して悪かった理由

  • 収入は上がったけど人間関係がきつく、環境が良くなさそう(20代、会社員)
  • 稼げる時には稼げるが、繁忙期の激務がひどく、いつか身体を壊しそうで心配(30代、会社員)
  • 給料減ったし、愚痴も多い。それだったら、前の会社で給料あって愚痴が多いほうがいい(40代、パート・アルバイト)

夫が転職してよかったと思わない理由としては「収入が下がった」「新しい職場が本人に合っていないようだ」「健康が心配」などが目立ちました。

また「自営業をはじめ、24時間一緒なので息が詰まる」「自分の家事負担が増えたことが原因で、ケンカが増えた」「転職について事前相談がなく、夫に不信感を抱くようになった」など、転職が「夫婦の不和」や「ギクシャクした関係」につながったという回答も。

「転職を繰り返している」「また転職しようと考えているようだ」と、職場に定着しない夫に不安を感じている人もいました。

夫が転職して困ったときの対処法

夫の転職で不安になったり、実生活で不都合が出て困ったりしたときの対処法を紹介します。

1.収入面が不安なら妻が働くことも選択肢に

夫が転職して困ったことの1位は「収入の減少」。3位と7位にも、収入に関する項目がランクインしています。

とくに妻が専業主婦の場合、「夫の仕事がなかなか決まらない」「前職よりも大幅に給料が下がる」というのは、本当に不安ですよね。

可能であれば、妻が働くことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

夫の収入に家計の全てを委ねるより、金銭的にも精神的にも随分ラクになるはずです。

「ブランクがあって働く自信がない」「生活のペースを崩したくない」という方は、パートやアルバイト、派遣社員がおすすめです。

パート・アルバイトや派遣社員は、

  • 単発や短期の求人が豊富
  • 勤務時間・勤務日数などの条件を選べる
  • 簡単な作業系の仕事も多い

のように、主婦でも働きやすい条件がそろっているからです。

正社員と違って就業のハードルが高くないため、働きたいタイミングですぐに働きだせる点もメリット。

また、派遣会社や登録制求人サイトなら、積極的に仕事を探さなくても、登録情報からあなたにマッチした求人をメールで知らせてくれます。

「仕事の探し方がわからない」「仕事探しがおっくう」という方にもおすすめですよ。

【主婦におすすめの派遣会社】

【主婦におすすめのバイト求人サイト】

2.夫に転職エージェントの利用をすすめる

夫が転職活動に苦戦しているなら、「転職エージェント」の利用をすすめるのも一つの方法です。

転職といえば、ハローワークや転職サイトを思い浮かべる人も多いと思いますが、最近は転職エージェントを活用する人も増えています。

転職エージェントは、一人ひとりに担当者がつき、求人の紹介はもちろん、履歴書の添削から面接対策まで、採用に向けてあらゆるサポートをしてくれます。

そのため、自力で行うよりも転職活動がスムーズに進むのが特徴。

本人のスキルや経験にもよりますが、希望年収を伝えて仕事を探してもらうこともできるので、収入ダウンを避けたい方にもおすすめです。

ただ、転職に関しては妻に口出しされたくない夫も多いので、あくまで「こんな方法もあるよ」と提案する程度にしておきましょう。

【おすすめの転職エージェント】

まとめ

「転職経験のある夫」をもつ既婚女性500人にアンケート調査したところ、夫が転職して困ったこと第1位は「収入の減少」でした。

また「夫から転職について聞いたタイミング」は、「転職を考え始めたとき」が圧倒的多数で1位。

「転職活動について逐一報告を受けていた」「夫婦で相談して転職先を決めた」など、夫の転職に積極的に関わっていた人もいました。

「夫の転職に満足しているか」という質問には、85.4%の人が「満足している」と回答。

転職には「転職にともなう困ったこと」を上回るメリットがあると感じさせられる結果となりました。